コレクション展「2025-2026 行き交い、集う。」平山郁夫美術館

名称:コレクション展「2025-2026 行き交い、集う。」平山郁夫美術館
会期:2025年11月20日(木)~2026年3月11日(水)
会場:平山郁夫美術館
開館時間:9:00~17:00
休館日:木曜日(祝日の場合は翌日休館)※年末年始は要確認
入場料:一般1000円、大学生・高校生500円、中学生・小学生300円
住所:〒722-2413 広島県尾道市瀬戸田町沢200-2
TEL:0845-27-3800
URL:平山郁夫美術館

概要:
「コレクション展2025-2026 行き交い、集う。」は、平山郁夫が生涯を通して描いたテーマの一つ「人の往来」に焦点を当てる展覧会である。古代から現代に至るまで、人々は旅を重ね、文化や祈りを交錯させながら社会を築いてきた。本展では、そうした人間の営みを象徴する「行き交う」「集う」場面をモチーフとした作品群を通じて、平山芸術の根幹にある“人間へのまなざし”を探る。
展示では、平山が構図や動きを緻密に検討した**大下図(原寸下絵)**を中心に、線描の美しさを際立たせた制作過程の一端を紹介。人物たちの手振りや衣のひだ、光の流れまでを捉えた筆致から、平山が描こうとした「人間の生命のリズム」が読み取れる。
また、会場が位置する生口島と本州を結ぶ「しまなみ海道」にちなみ、平山が手掛けた《しまなみ海道五十三次》を特集展示。瀬戸内の島々をモチーフに、地域と人を結ぶ道の象徴として描かれた連作は、交通の要衝としての生口島の意義を再確認させる。
さらに、平山の原点の一つである《宮島》シリーズの素描作品も公開され、静謐な水面とそこに行き交う人々の姿が、宗教的情感と風土への愛情を同時に伝える。これらの作品を通して、観る者は「旅すること」「集うこと」がいかに人間の文化を育んできたかを体感できるだろう。
作家略歴:
平山郁夫(ひらやま いくお、1930–2009)
日本画家。広島県瀬戸田町(現・尾道市)生まれ。東京美術学校(現・東京藝術大学)卒業。被爆体験を契機に「平和と祈り」をテーマとした作品を多く制作。シルクロードを題材とした壮大なシリーズを通じ、文化交流と人類の共存を描いた。文化勲章受章者。ユネスコ親善大使として文化財保護にも尽力した。








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