サイトウナオコ個展「秋はたまに理不尽な桃色が映る」銀座三越
- 2025/8/12
- 東京
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名称:サイトウナオコ個展「秋はたまに理不尽な桃色が映る」銀座三越
会期:2025年9月3日(水) ~ 2025年9月8日(月)
会場:本館7階 ギャラリー ※最終日は午後5時まで
住所:〒104-8212 東京都中央区銀座4-6-16
TEL: 03-3562-1111
URL: 銀座三越

大衣
古紙、ミクストメディア
2025年
作品は、静止画というよりは線や色面を介した揺らぎのある余韻を感じるものとして表現したいと思っています。
とても曖昧だけど確実な記憶の断片を持っていたりします。
たとえば雨のにおいや整髪料のにおいが 胸をざわつかせたり
特に好きでもないメロディーが 子供の頃の記憶を鮮明に呼び戻したり。
私の描くモチーフは、曖昧だけど確実な何かでありたいと思っています。
そのためにあえて具体的な環境設定や詳細を削ぎ落とすこともしていくのですが、
質感としてリアリティを追求していくことは絶対的に不可欠なのです。
顔料や日常から生まれた材料、古くから存在する支持体などに触れ
一見混ざりあうようで互いの存在を見せ付け合いながら変化する粒たちと紙を眺め
その広がってゆく様や定着に向かうまでの揺らぎ、沈殿の時差など
こうしたことがイメージするシーンと折り合いがついてくる瞬間はその度にゾクゾクします。
私自身の興味や感触によりあらわれた作品たちが
どれだけ見てくれる方々のリアリティと共鳴できるのか、ということが
私の今の表現活動なのだと思います。
サイトウナオコ

四つ切
古紙、ミクストメディア
2025年
サイトウナオコ SAITO Naoko
東京藝術大学美術学部工芸科 鋳金専攻卒業/同大学大学院 修了
2008年より制作展示活動を始める。
2013年より、東京、NY、台湾など国内外での個展や展示も幅を広げ活動。WOWOWのドキュメンタリー番組『世界は布思議~布のおはなし~』にて作画を担当。その他、家具ブランドのビジュアルイメージ作画や企画商品のデザイン、ウインドウディスプレイ展示、ミュージシャンとのグッズコラボレーションなど多数。
【主な展覧会(近年開催の展覧会)】
2023年 「むしろキリンが人匙のカタラーナに埋もれるまでは」(vuori/神奈川)
「金の草とありあまる花は森に滲むまま」(Cultivate Gallery/兵庫)
2024年 「寒くも甘い霧は虹になるんだろう」(京都岡崎蔦屋書店ギャラリーENウォール/京都)
「名もなきハナウタにまどろみを感じるあたりで」(ギャラリーハルジ/千葉)
2025年 「雨まじりもスロウなテンポはただ無造作に消える」(京都蔦屋書店ギャラリー/京都)
「ゼリーの甘さも半分にじむ瑠璃色ならきっとまた」(GOTTA Kudanshita/東京)
他 個展、イベント、アートフェアなど多数

50F
高知麻紙、ミクストメディア
2025年

30F
高知麻紙、ミクストメディア
2025年








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