特別展「技をつなぐ 金沢の工芸」金沢市立中村記念美術館

  • 2025/9/17
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米田孫六《牡丹文蒔絵提重》(江戸-明治時代 (19世紀))

名称:特別展「技をつなぐ 金沢の工芸」金沢市立中村記念美術館
会期:2025年10月4日(土)~2025年11月30日(日)
会場:金沢市立中村記念美術館
展示室:2階展示室
時間:9:30~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日(休日の場合はその直後の平日) 
   ※10/27(月)は臨時開館、翌28(火)は臨時休館
観覧料:個人 310円
    団体(20名~)260円
    65歳以上 210円
    高校生以下 無料
住所:〒920-0964石川県金沢市本多町3-2-29
TEL:076-221-0751
URL:金沢市立中村記念美術館

北出不二雄《彩釉陶「雲垂れる蓮池」》平成5年(1993)
北出不二雄《彩釉陶「雲垂れる蓮池」》平成5年(1993)

金沢の工芸は、江戸時代の加賀藩による文化庇護のもと大きく花開いたといわれ、その中で工芸の技は師匠から弟子へと受け継がれてきました。明治維新後も技の継承は基本的に師弟関係の中で行われましたが、世の中の仕組みや時代背景が次々に変化する近代において、技はさまざまな形で受け継がれるようになりました。
例えば、研究会や展示会を通して互いの技を高めあう動きがみられました。いまから100年前の1925年、金沢では金沢市意匠図案研究会が発会し、この会が開催した展示会は何度か名称を変えつつ現在の金沢市工芸展へと続いています。工芸の技は学校教育を通して伝えることも行われ、終戦の翌年に金沢では金澤美術工藝專門學校が開校し、1955年に金沢美術工芸大学となり現在に至っています。また1989年には、金沢の伝統工芸の継承発展と文化振興を目的とした金沢卯辰山工芸工房が設立され、多彩な工芸作家が講師をつとめました。
本特別展では、近代の金沢におけるこのような流れについて、金沢ゆかりの作家による陶芸・漆芸・金工・木竹工・染織などの作品の展示を通して振り返るとともに、受け継がれてきた技による緻密で華麗な工芸の世界をお楽しみください。

宮﨑幽斎《坐忘斎好巴姥口釜》令和4年(2022)
宮﨑幽斎《坐忘斎好巴姥口釜》令和4年(2022)
高橋介州《加賀象嵌錦鶏伏香炉》昭和56年(1981)
高橋介州《加賀象嵌錦鶏伏香炉》昭和56年(1981)
寺井直次《金胎蒔絵漆箱 美奈面》昭和62年(1987)
寺井直次《金胎蒔絵漆箱 美奈面》昭和62年(1987)
十代大樋長左衛門(陶冶斎)《朱釉飴茶盌 銘 寿山》平成13年(2001)
十代大樋長左衛門(陶冶斎)《朱釉飴茶盌 銘 寿山》平成13年(2001)
松田権六《長生の器》昭和15年(1940)
松田権六《長生の器》昭和15年(1940)
中川衛《象嵌朧銀花器》平成7年(1995)
中川衛《象嵌朧銀花器》平成7年(1995)
氷見晃堂《桐造木画飾箱》昭和23年(1948)
氷見晃堂《桐造木画飾箱》昭和23年(1948)
大場松魚《平文富士日月盤》平成11年(1998)
大場松魚《平文富士日月盤》平成11年(1998)
小松芳光《遊魚漆飾盆》平成3年(1991)
小松芳光《遊魚漆飾盆》平成3年(1991)
三代魚住為楽《砂張鉦(桑造鉦架付)》昭和61年(1986)
三代魚住為楽《砂張鉦(桑造鉦架付)》昭和61年(1986)
米田孫六《牡丹文蒔絵提重》(江戸-明治時代 (19世紀))
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