「四〇〇年に渡る陶家 伊藤赤水の全貌展」雪梁舎美術館

  • 2025/9/21
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「四〇〇年に渡る陶家 伊藤赤水の全貌展」梁舎美術館

名称:「四〇〇年に渡る陶家 伊藤赤水の全貌展」雪梁舎美術館
会期:2025年9月21日(日)〜2025年11月3日(月)
会場:雪梁舎美術館
開館時間:9:30 〜 17:00
休館日:月曜日
   10月13日は開館
   10月14日が休館
入場料:一般 600円、中学生以下・障害者手帳提示 無料
主催:公益財団法人 美術育成財団雪梁舎
   BSN新潟放送
協賛:株式会社 コメリ
後援:新潟県、新潟市、佐渡市、新潟日報社、朝日新聞新潟総局、読売新聞新潟支局、毎日新聞新潟支局、産経新聞新潟支局、NHK新潟放送局、NST新潟総合テレビ、TeNYテレビ新潟、UX新潟テレビ21、FM新潟77.5
住所:〒950-1101新潟県新潟市西区山田451
TEL:025-377-1888
URL:雪梁舎美術館

四代伊藤赤水
無名異兎図花瓶
四代伊藤赤水 無名異兎図花瓶

佐渡の陶芸家 伊藤赤水の歴史は、佐渡金山とともに始まりました。
慶長6年(1601)に佐渡相川鉱山が発見され、全国から多くの商人や職人が佐渡へ渡ってきました。そのひとり、加賀から来た伊藤伊兵衛が伊藤家の始祖です。その子伊藤甚兵衛が、金銀山の採掘に欠かせない「羽口」という踏鞴の道具づくりを始めました。素焼も無名異焼も屋根瓦も、羽口屋甚兵衛が元祖であると謳われたほどです。
文政2年(1819)、佐渡金山から産出される無名異(酸化鉄を多量に含んだ赤土)を陶土に利用して焼かれた楽焼を製造したのが「無名異焼」の始まりとされます。その後、天保年間に伊藤富三郎によって赤水窯は開窯され、その孫である富太郎が「伊藤赤水」と号し以後、代々「赤水」を襲名しています。
五代 伊藤赤水改め赤儘氏は、昭和16年(1941)に佐渡旧相川町に四代赤水の長男として生まれました。家業の「赤水窯」を継ぎ、以来60余年にわたり伝統技法「無名異焼」と向き合ってきました。窯変や練上などの独自の無名異焼で2003年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。現在まで、制作に対する飽くなき挑戦を続けています。
六代 赤水氏は、昭和52年(1977)に五代 赤水氏の長男として生まれました。大学卒業後に作陶の道に入り、「無名異焼」の伝統を受け継いでいます。無名異の土に豊かでふくよかな青色の釉を施した縹釉や、線紋様の太さやリズムで表情に効果を出している釉象嵌などを制作しています。一昨年秋に、「赤水」を襲名しました。繊細な感性から生み出される作品は、無名異焼の新しい世界を開拓しています。
陶家・伊藤家の400年にわたる作陶の歴史を、伊藤赤儘氏と六代 伊藤赤水氏を中心に、元祖 伊藤甚兵衛から歴代 伊藤赤水の作品とともに展示します。脈々と受け継がれる伝統の技と、それを持ってこそ革新に挑める今に生きる「赤水」の軌跡を一堂にご覧いただける展覧会です。

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