「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」」大阪中之島美術館

  • 2025/9/24
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フリッツ・ビューラー《ポスター「ジオデュの帽子」》1934年 宇都宮美術館 後期展示

名称:「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」」大阪中之島美術館
会期:2025年12月13日(土)〜2026年3月8日(日)
会場:大阪中之島美術館
開館時間:10:00 〜 17:00
休館日:月曜日
   12月30日・31日、1月1日・13日、2月24日は休館
   1月12日、2月23日は開館
入場料:一般 1800円、大学生・高校生 1500円、中学生・小学生 500円
住所: 〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4-3-1
TEL:06-6479-0550
URL: 大阪中之島美術館

「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」」大阪中之島美術館
「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」」大阪中之島美術館

1924年にアンドレ・ブルトンが定義づけた動向であるシュルレアリスム(超現実主義)は、無意識や夢に着目した、フロイトの精神分析学に影響を受けて発生しました。当初は文学における傾向として起こったものですが、徐々にその影響は拡大し、オブジェや絵画、写真・映像といった視覚芸術をはじめ、広告やファッション、インテリアへと幅広い展開をみせました。
ブルトンの定義によれば、シュルレアリスムとは「これまで無視されてきたような種々の連想における高次のリアリティと、夢の全能性への信頼に基づく」ものだといいます。幻想的雰囲気、日常的事物を覆う不穏な空気、オートマティスムによる表現など、シュルレアリスムにおける表現の形態に一定の傾向を見出すことも可能ですが、シュルレアリスムとは表現の様式をいうものではなく、前述の「高次のリアリティと、夢の全能性」への信頼に基づいた、あらゆる創造行為をさすものでしょう。 こうした独自の世界観に裏打ちされたシュルレアリスムは、芸術的革命をもたらしましたが、共産主義やアナーキズムなど、政治的要素をも内包するものでした。その一方で、広告やファッション、インテリアなど日常に密接した場面にも拡がりをみせ、社会に対して政治、日常の両面からアプローチしたといえます。
シュルレアリスムが芸術のみならず社会全体に影響をもたらしたことは、今日においてもなお特筆に値するものと考えます。シュルレアリスムの発生から約100年を経た今、本展覧会は日本国内に所蔵されている多様なジャンルの優品を一堂に会し、シュルレアリスムの本質に迫ろうというものです。圧倒的存在感をもって視覚芸術、ひいては社会全体へと拡大したシュルレアリスムを、表現の媒体をキーワードとして解体し、シュルレアリスム像の再構築をめざします。

「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」」大阪中之島美術館
「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」」大阪中之島美術館
ルネ・マグリット《王様の美術館》1966年 横浜美術館
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アンドレ・ブルトン『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』(初版本) 1924年 岡崎市美術博物館
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フランシス・ピカビア《黄あげは》1926年 大阪中之島美術館
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ヴォルス《美しい肉片》1939年 個人蔵
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イヴ・タンギー《失われた鐘》1929年 豊田市美術館
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ルネ・マグリット《レディ・メイドの花束》1957年 大阪中之島美術館
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エルザ・スキャパレッリ《イヴニング・ドレス「サーカス・コレクション」》 1938年 島根県立石見美術館 前期展示
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ヴォルス《無題》 1937 / 1979年の再プリント 横浜美術館 後期展示
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クルト・セリグマン《国際シュルレアリスム展》 1938年 サントリーポスターコレクション(大阪中之島美術館寄託)後期展示
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エルザ・スキャパレッリ《香水瓶「スリーピング」》1938年 ポーラ美術館
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フリッツ・ビューラー《ポスター「ジオデュの帽子」》1934年 宇都宮美術館 後期展示
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