唐仁原希「星の影をさがして」日本橋三越本店
- 2025/10/9
- 東京
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名称:唐仁原希「星の影をさがして」日本橋三越本店
会期:2025年10月29日(水) ~ 2025年11月3日(月·祝)
会場:日本橋三越 本館6階 コンテンポラリーギャラリー
最終日午後5時終了
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
TEL: 03-3241-3311
URL: 日本橋三越本店

サイズ:33.3×33.3cm
私たちは、物語に没⼊する瞬間、日常の現実を超えた世界に⾜を踏み ⼊れることがあります。映画を観て涙すること、RPGで主⼈公になりき ること、バロック絵画の荘厳な世界に没頭すること、あるいは⾃分⾃⾝ の⼈⽣に夢中になること――これらの体験には共通する瞬間があります。 それは、物語やイメージに深く関わる瞬間です。その中で、ささやかな兆しや⼀瞬のヒント、⼼に静かに響く意味を⾒出すこともあります。
私の作品では、光と影が交錯する空間に幼いヒーローやヒロインを配置し、 異なる時代や⽂化が交わる舞台を描きます。これにより、鑑賞者が⾃⾝の 内⾯にある物語や経験に触れる余⽩を⽣み出したいと考えています。既知 の神話や元型に新たな視点を加えることで、普遍的な物語の構造や⼼理を再発⾒し、⽂化や時代を超えたつながりを探求しています。
現代では、国や時代を超えた物語が交錯し、遠くの⽂化も⾝近に感じられるようになっています。私はこのような⽂化の交差やねじれを作品に取り込み、鑑賞者が想像し、考え、⾃⼰と出会う場を提供したいと 考えています。バロック絵画の重厚な物語世界、RPG的な没⼊体験、そして個⼈が⾃分の⼈⽣に夢中になる⼼理――これらを重ね合わせることで、作品が鑑賞者との共創の場として開かれることを意図しています。
私にとって、絵画制作は単なる表現⼿段ではなく、探究と発⾒の場です。 創作の過程そのものが作品の⼀部となり、鑑賞者と私の好奇⼼をつなぐ 媒介として働きます。物語、イメージ、⽂化の響きを重ねることで、鑑賞者が⾃⾝の⼈⽣や感情の中にある光や影、そして 物語を感じ取り、新たな⾃⼰と出会う空間を提供できればと願っています。
唐仁原 希

サイズ:162×130.3cm








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