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名称：企画展 「佐賀藩と鉄」佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館
会期：2025年10月31日〜2025年12月14日
会場：佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館　企画展示室
開館時間：9:30〜18:00（最終入館17:30）
休館日：月曜日（祝日の場合は翌平日休館）、年末年始（12月29日〜1月3日）
入場料：一般300円、高校・大学生150円、小中学生無料
住所：〒840-2202 佐賀県佐賀市川副町大字早津江津446番地1
TEL：0952-34-9455
URL：佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館

概要：
本企画展「佐賀藩と鉄」では、近代日本の礎を築いた佐賀藩の技術的挑戦の中でも、とりわけ重要な「鉄」の利用と製造に焦点を当てている。幕末期の佐賀藩は、西洋技術の積極的な導入により、蒸気船・砲台・大砲の開発などを通して日本の近代化を先導したが、その根幹には鉄の生産と加工技術の確立があった。
展示では、藩内で行われた反射炉の建設や、三重津海軍所での造船・鋳造の実践を示す資料、さらに現地出土の鉄製遺物、技術者たちの設計図や記録文書などを通じて、佐賀藩の技術的進歩を具体的に紹介する。また、海外から伝わった製鉄技術と日本的応用との融合を探りながら、鉄が「軍事」「産業」「教育」など多様な領域に果たした役割を多角的に解説する。
さらに、鍋島直正を中心とする藩の指導層や技術者・職人たちのネットワークにも焦点を当て、鉄の技術を国家的使命として発展させようとした佐賀藩の先見性を描き出す。模型や映像資料を交えた展示構成により、鉄をめぐる人と技術、そして志のドラマを体感できる内容となっている。