特集展示「正倉院裂」〔第1室〕東大寺ミュージアム 第1室

名称:特集展示「正倉院裂」〔第1室〕東大寺ミュージアム 第1室
会期:令和7年10月31日(金)~令和8年2月6日(金)
会場:東大寺ミュージアム 第1室
住所:〒630-8208 奈良県奈良市水門町100番地
TEL:0742-20-5511
URL:東大寺ミュージアム 第1室
概要:
本展「正倉院裂(しょうそういんぎれ)」は、奈良・東大寺の創建期に関わる貴重な染織文化を紹介する特集展示である。正倉院の宝物は千年以上の時を経て保存されており、明治8年(1875)に政府に移管されたのち、翌年、残存する裂(きれ)の学術的価値が注目された。約400点にのぼる裂は、ガラスに挟んで保存された「見本帳」として国立博物館などに頒布された。これが今日「正倉院裂」として知られる資料群である。
東大寺にも十数点が伝わり、当時の染織技法の粋と天平文化の美意識が凝縮されている。豪華絢爛な色彩、仏教美術の象徴的な文様、そして大仏開眼会の頃に華やいだ美的世界を、小さな布片から想像することができる。会期中には一部展示替えが行われ、正倉院の宝物に秘められた古代日本の美と技術の精華を現代に伝える機会となる。
作家略歴:
本展は特定の作家による展示ではなく、奈良時代(8世紀)の染織文化および正倉院宝物を対象とした歴史・美術資料の学術的展示である。制作当時の裂は、朝廷や寺院のために高い技術をもって織られたものであり、天平期の工芸・染織技法の研究対象として重要である。東大寺と国立博物館による資料保存・研究の成果を踏まえた文化財展示である。








最近のコメント