企画展「浮世絵-切手に見る江戸の美-」切手文化博物館

名称:企画展「浮世絵-切手に見る江戸の美-」切手文化博物館
会期:2025年10月29日(水)〜2026年1月26日(月)
会場:切手文化博物館
開館時間:10:00〜16:00
休館日:毎週火曜日、12月3日(水)臨時休館、年末年始(12月30日〜2026年1月1日)
入場料:一般800円、大高生500円、中学生以下無料
住所:〒651-1401 兵庫県神戸市北区有馬町663番3
TEL:078-904-0024
URL:切手文化博物館
概要:
「企画展『浮世絵-切手に見る江戸の美-』」は、日本が世界に誇る芸術「浮世絵」を題材にした切手の魅力を紹介する展覧会である。菱川師宣の《見返り美人》や歌川広重の《月に雁》など、記念切手としても象徴的な図案をはじめ、葛飾北斎、喜多川歌麿、東洲斎写楽といった名だたる浮世絵師の代表作をもとにした切手約290点を展示する。切手という小さな紙面に凝縮された浮世絵の構図や色彩は、限られた空間の中で江戸の美意識を再構成するものであり、時代を超えて人々に親しまれてきた文化の継承を示す。
また、会期中には、衣装をまとって「見返り美人」と一緒に写真撮影ができる等身大パネル展示、館内を巡るクイズラリー、切手を用いた掛け軸風しおり作り、学芸員によるギャラリートークなど、多彩な関連イベントが開催される。切手と浮世絵という二つの文化を通じて、江戸の美と現代の印刷芸術との融合を体感できる企画である。

作家略歴:
本展に登場する主要な浮世絵師の略歴を概観する。
菱川師宣(1618頃〜1694)江戸初期に活躍した浮世絵の祖とされる人物で、肉筆美人画や絵入り版本を通じて「浮世」を描いた先駆者。代表作《見返り美人図》は日本美の象徴とされる。
葛飾北斎(1760〜1849)江戸後期の絵師。代表作《冨嶽三十六景》をはじめ、構図の革新と大胆な色彩表現で国際的に高い評価を受けた。
喜多川歌麿(1753〜1806)美人画の名手として知られ、女性の繊細な感情や気品を描いた。
東洲斎写楽(活動期1794年頃)わずか10か月ほどの活動で約140点を残し、歌舞伎役者の個性を鋭く描写した異彩の絵師。
歌川広重(1797〜1858)風景画の巨匠。《東海道五十三次》《名所江戸百景》などで自然と人間の調和を叙情的に表した。








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