「in FLUX」秋田市文化創造館

名称:「in FLUX」秋田市文化創造館
会期:2025年11月20日(木)〜2025年11月27日(木)
会場:秋田市文化創造館
開館時間:10:00〜20:00
休館日:火曜日
入場料:無料
住所:〒010-0875 秋田県秋田市千秋明徳町3-16
TEL:018-893-5656
URL:秋田市文化創造館

概要:
「in FLUX」は、秋田にゆかりを持つ若手・中堅アーティストたちによるグループ展であり、異なる文化的背景をもつ作家が集い、地域と芸術の関係性を再考する試みである。出展作家は、有馬寛子、石田駿太、岩城佑実、おおだいらまこ、折田千秋、クニト、佐々木柚乃葉、瀬戸彩花、中田日菜子、前川原綾香、松村栞助、村上直樹、山岸耕輔、山田凪紗の14名で、いずれも秋田公立美術大学の助手として活動しながら、各自の創作を探求している。
展示は、絵画・彫刻・デザイン・イラスト・映像など多様なメディアを横断し、地域に根ざした表現の現在を可視化するもの。タイトル「in FLUX」は「流動の中で」を意味し、移り変わる時代や地域、個人の感覚の中で生成される芸術の姿を象徴している。
また関連イベントとして、出展作家や美術館職員、まちづくり関係者らによるトークセッションが連日開催され、「地方で表現すること」「秋田における芸術とデザインの未来」をテーマに議論が展開される。地域文化の現場から新しい表現の可能性を発信する展覧会であり、地方におけるアートの持続性を問う重要な試みとなっている。

作家略歴:
参加作家は、いずれも秋田公立美術大学での教育・研究活動と並行して制作を続ける若手・中堅世代のアーティストたちである。
有馬寛子は絵画と立体を融合させたインスタレーションを展開し、石田駿太は日常的風景をモチーフにした映像作品で知られる。岩城佑実とおおだいらまこは素材感と記憶をテーマにした彫刻作品を発表。折田千秋はグラフィックとテキスタイルの境界を探るデザイン作品を手がける。クニトは音と空間を結ぶパフォーマティブな作品を制作し、佐々木柚乃葉はアニメーションとイラストを融合。瀬戸彩花は地域素材を用いた構成作品を展開。中田日菜子と前川原綾香は身体表現と映像の交差点を探求する。松村栞助、村上直樹、山岸耕輔、山田凪紗は絵画・写真・立体といった異なるメディアで地域と個人の関係を可視化している。
彼らの実践は、地方都市・秋田という文脈の中で芸術の新しい生態系を構築しつつあり、次世代の美術動向を示唆する存在である。

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