サガキケイタ「夜明けの明星」MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY

サガキケイタ 読書(Read Between The Lines) 98.2 ×78.8cm

名称:サガキケイタ「夜明けの明星」MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY
会期:2025年11月12日(水)〜2025年11月24日(月)
会場:MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY(三越コンテンポラリーギャラリー)
開館時間:10:00〜19:00(最終日は17:00まで)
休館日:会期中無休
入場料:無料
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
URL:MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY | 日本橋三越本店 |

概要:
三越コンテンポラリーギャラリーで開催されるサガキケイタの個展「夜明けの明星」は、ペン画を中心とした独創的な表現によって現代社会の象徴と人間の存在を描き出す注目の展覧会である。サガキは、緻密なペンの線を重ねることで、群像や都市、神話的存在を再構成する作風で知られ、その圧倒的な描写力と構成美は、観る者に強烈な印象を与える。

本展のタイトル「夜明けの明星」は、暗闇の終焉と新しい光の誕生を象徴しており、混迷する現代の時代状況の中で人間が再び希望と創造を取り戻す瞬間を暗示している。展示される新作群では、夜の深淵から光へと至る過程が繊細な線描と象徴的モチーフを通じて描かれ、個人と社会、内省と希望の狭間にある「境界の光景」が展開される。

サガキの作品は、ルネサンス的な構図や宗教的イコン、現代的なキャラクター文化など、異なる時代や文化を融合させる試みに特徴づけられる。ペンの細密な線で形成される構造体は、遠目には荘厳な図像として、近くで見ると無数の人間や動物、機械的パーツが寄り集まって形成されており、「集合」と「個」の共存というテーマを根底に据えている。

「夜明けの明星」では、これまでの作品群に見られた“文明の肖像”に加え、より内面的な“精神の風景”が表現の中心に置かれている。夜明け前の静けさと光の兆し、崩壊と再生の間にある一瞬の美しさが、ペンの線の振動として画面に現れる。作家にとって「明星」とは、暗闇を切り裂く意志であり、現代人の希望の象徴でもある。

作家略歴:
【サガキケイタ(Sagaki Keita)】
1984年石川県生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。膨大な数の線で構成された緻密なペン画によって、古典美術やポップカルチャー、社会的イメージを再構築する独自のスタイルを確立。国内外のギャラリーや美術館で個展・グループ展を開催し、ロンドンやパリ、台北などでも高い評価を受けている。現代社会における情報・人間・記憶の複合構造を視覚的に表現するアーティストとして国際的に注目されている。

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