特別展「生誕151年からの鹿子木孟郞―不倒の油画道―」泉屋博古館東京

  • 2025/11/12
  • 特別展「生誕151年からの鹿子木孟郞―不倒の油画道―」泉屋博古館東京 はコメントを受け付けていません
特別展「生誕151年からの鹿子木孟郞―不倒の油画道―」泉屋博古館東京

名称:特別展「生誕151年からの鹿子木孟郞―不倒の油画道―」泉屋博古館東京
会期:2026年1月17日(土)~2026年4月5日(日)
   前期 2026年1月17日(土)〜2026年2月23日(月・祝)
   後期 2026年2月25日(水)〜2026年4月5日(日)
会場:泉屋博古館東京
時間:11:00〜18:00
   金曜日は19:00まで
   (最終入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日、2月24日(火)
   ※ただし2月23日(月・祝)は開館
観覧料:一般 1,500円(1,300円)
   学生 800円(700円)
   18歳以下 無料
   ※20名様以上の団体は( )内の割引料金
   ※障がい者手帳等提示の方は本人および同伴者1名まで無料
住所:東京都港区六本木1-5-1
TEL:03-5400-6900
URL:泉屋博古館東京

ジャン=ポール・ローランス《マルソー将軍の遺体の前のオーストリアの参謀たち》1877年 泉屋博古館東京
ジャン=ポール・ローランス《マルソー将軍の遺体の前のオーストリアの参謀たち》1877年 泉屋博古館東京

本展覧会は、近代の日本洋画に本格的な写実表現を移植した鹿子木孟郎(かのこぎたけしろう)の生誕150年を記念して開催するものです。鹿子木は現在の岡山市に生まれ、はじめ天彩学舎や不同舎で洋画の基礎を学び、のちにフランスへ留学しました。
パリでは19世紀フランス・アカデミスムの正統に属し、歴史画の名手として知られたジャン=ポール・ローランスの薫陶を受け、生涯を通じてフランス古典派絵画の写実表現を追究しました。帰国後は、関西美術院や太平洋画会、文部省美術展覧会の中心的な画家として活躍し、近代日本洋画の発展に確かな足跡を残しています。一方で鹿子木は、留学の支援を受けた住友家15代当主・住友春翠に、師ローランスの代表作のほか自作や模写、その他西洋名画を仲介しておさめるなど、住友家と深い交流を結んでいることも見逃せません。
本展は初期の天彩学舎や不同舎で学んだ素描から、渡仏しフランス古典派の巨匠ローランスに学んだ渡欧作、帰国後の関西美術院や下鴨家塾での活動などを作品により網羅し、生涯の画業を紹介しつつその功績を再考します。とくに師ローランスの写実技法の伝播について再検討を行い、近代日本洋画における写実表現の展開をめぐる問題を検証します。

ジャン=ポール・ローランス《年代記》1906年 泉屋博古館東京
ジャン=ポール・ローランス《年代記》1906年 泉屋博古館東京
ジャン=ポール・ローランス《イレーヌ》1896年 府中市美術館
ジャン=ポール・ローランス《イレーヌ》1896年 府中市美術館
鹿子木孟郞《白衣の婦人》1901-03年頃(明治34-36)京都工芸繊維大学美術工芸資料館(AN.2298)
鹿子木孟郞《白衣の婦人》1901-03年頃(明治34-36)京都工芸繊維大学美術工芸資料館(AN.2298)
鹿子木孟郞《ショールをまとう女》1906-07年(明治39-40)府中市美術館
鹿子木孟郞《ショールをまとう女》1906-07年(明治39-40)府中市美術館
鹿子木孟郎《厨女図模写 (原画ジョセフ・バイユ)》1901-03年頃(明治34-36) 泉屋博古館東京
鹿子木孟郎《厨女図模写 (原画ジョセフ・バイユ)》1901-03年頃(明治34-36) 泉屋博古館東京
鹿子木孟郞《婦人像》個人蔵
鹿子木孟郞《婦人像》個人蔵
鹿子木孟郞《大正十二年九月一日》1924年(大正13)東京都現代美術館
鹿子木孟郞《大正十二年九月一日》1924年(大正13)東京都現代美術館
鹿子木孟郞《山村風景》1914年(大正3)岡山県立美術館
鹿子木孟郞《山村風景》1914年(大正3)岡山県立美術館
鹿子木孟郞《ノルマンディーの浜》1907年(明治40)泉屋博古館東京寄託
鹿子木孟郞《ノルマンディーの浜》1907年(明治40)泉屋博古館東京寄託

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 山田和 個展「得体の知れないエネルギー、カオスの時代―桃山サンバ」桃青京都ギャラリー
  2. 「昭和のホーロー看板展」アドミュージアム東京
  3. 「第27回市民作品展」天童市美術館
ページ上部へ戻る