特別展「丹波焼の美 -田中寛コレクションを中心として-」兵庫陶芸美術館

名称:特別展「丹波焼の美 -田中寛コレクションを中心として-」兵庫陶芸美術館
会期:2025年12月6日(土)~2026年2月23日(月・祝)
会場:兵庫陶芸美術館
開館時間:10:00~17:00(最終入場16:30)
休館日:月曜日、12月31日、1月1日(ただし1月12日・2月23日は開館、1月13日は休館)
入場料:一般700円(600円) 大学生600円(400円) 高校生以下無料 70歳以上半額 障がい者75%割引および介助者1名無料
住所:〒669-2135 兵庫県丹波篠山市今田町上立杭4
TEL:079-597-3961
URL:兵庫陶芸美術館

概要:
兵庫陶芸美術館では、開館20周年を記念して特別展「丹波焼の美 -田中寛コレクションを中心として-」を開催する。本展は、全但バス株式会社社長として知られた田中寛(1904–1981)が生涯をかけて収集した丹波焼と兵庫県内産陶磁器のコレクションを中心に構成される。田中の情熱が現代に受け継がれ、兵庫陶芸美術館開館の礎となったコレクションの全貌を紹介するものである。

丹波焼は、日本六古窯の一つとして知られ、平安時代末期に東海地方の技術を取り入れて誕生した。中世には壺や甕などの無釉焼締陶器が主流で、自然釉による茶褐色や緑色の発色が美しい。江戸時代に入ると、窯構造の進化により釉薬技法が多様化し、赤土部、灰釉、栗皮釉、石黒釉、白丹波といった多彩な表現が生まれた。これらの器は時代ごとの生活文化を映し出し、日本陶芸史において重要な位置を占める。

本展では、2018年に兵庫県指定重要有形文化財に指定された田中寛コレクションの丹波焼を中心に、約100点の名品を展示。自然釉が生む偶然の美、焼締の力強さ、そして江戸後期に見られる洗練された造形美まで、丹波焼の千年にわたる美の変遷をたどることができる。さらに、田中寛がいかにしてこの膨大なコレクションを築いたか、その収集の理念にも焦点を当て、民間の情熱が文化遺産を未来へとつなぐ意義を浮かび上がらせる。











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