堀内ゑびすコレクション展「たからぶね―年の初めの夢うらない―」酒ミュージアム(白鹿記念酒造博物館)

堀内ゑびすコレクション展「たからぶね―年の初めの夢うらない―」酒ミュージアム(白鹿記念酒造博物館)

名称:堀内ゑびすコレクション展「たからぶね―年の初めの夢うらない―」酒ミュージアム(白鹿記念酒造博物館)
会期:2025年12月10日~2026年01月12日
会場:酒ミュージアム(白鹿記念酒造博物館)
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週火曜日、12月30日~1月3日
入場料:一般500円、中小生250円(記念館と酒蔵館の共通券)
住所:〒662-0926 兵庫県西宮市鞍掛町8-21
TEL:0798-33-0008
URL:酒ミュージアム(白鹿記念酒造博物館)

見立七福新酒之入船 二代歌川国貞(安政3年1856)
見立七福新酒之入船 二代歌川国貞(安政3年1856)

概要

本展は、吉夢を願い正月に枕の下へ敷く風習として知られた「宝船」を、コレクションとして体系的に紹介する企画である。宝船は、米俵、稲穂、七福神、打出の小槌など豊穣や福徳の象徴を満載し、新年に吉兆を呼び込む願いを込めて作られた縁起物だった。江戸時代には社寺で授与され、宝船売りが町を行き交うほど普及していたが、時代の移り変わりと共にその習俗は一度衰退した。

しかし、大正時代に入ると、宝船の歴史や美意識が改めて紹介される機会が生まれ、趣味人やコレクターたちが独自の意匠を凝らした宝船を制作するようになり、再び注目を集めた。大正から昭和初期にかけては、宝船が交換会や頒布会の人気アイテムとなり、その図像やデザインは多彩な広がりを見せている。

宝船 五條天神宮
宝船 五條天神宮

本展では、吉夢を求めた古い民俗的背景と、宝船が「集める文化」を生んだ近代のコレクション史を、堀内ゑびすコレクションを中心に紹介する。縁起物としての素朴な魅力から、遊び心に満ちた意匠まで、宝船が育んだ文化的豊かさと人々の願いを感じ取ることができる展示である。また、会期中には学芸員によるミュージアムトークも行われ、作品の背景をより深く知る機会が提供される。

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