コレクション展「バカラ、ガレ、ドーム兄弟・・・、フランス・アール・ヌーヴォーのガラス」富山市ガラス美術館

(左)バカラ《台付花器「月に雁」》1878年頃 (右)バカラ《台付花器「月に鶴」》1878年頃  撮影:池田ひらく

名称:コレクション展「バカラ、ガレ、ドーム兄弟・・・、フランス・アール・ヌーヴォーのガラス富山市ガラス美術館
会期:2025年12月6日~2026年5月31日
会場:富山市ガラス美術館
開館時間:9:30~18:00(金・土は20:00まで、1月2日~3日は17:00まで)
休館日:毎月第1・第3水曜日、12月29日~1月1日、5月13日(5月6日は開館)
入場料:一般・大学生200円、高校生以下・富山市内の70歳以上・障害者手帳提示と付き添い1名無料
住所:〒930-0062 富山県富山市西町5-1
TEL:076-461-3100
URL:富山市ガラス美術館

エミール・ガレ《花器「蝶・蛙」》1894-96年頃
撮影:池田ひらく
エミール・ガレ《花器「蝶・蛙」》1894-96年頃
撮影:池田ひらく

本展は、19世紀後半から20世紀初頭に興った芸術運動「アール・ヌーヴォー」に焦点を当て、フランスを代表するガラス工芸の名品を紹介するコレクション展である。アール・ヌーヴォーは「新しい芸術」を意味し、自然界の曲線美を基調とした装飾表現を多くのジャンルに広げ、ガラス・陶磁・金属器・家具・ポスターなど生活空間の全領域で芸術性を追求した。

エミール・ガレ《小物入れ「チューリップ」》1890年頃
撮影:池田ひらく
エミール・ガレ《小物入れ「チューリップ」》1890年頃
撮影:池田ひらく

展示では、バカラ、エミール・ガレ、ドーム兄弟、ワルター、ミュラー兄弟、マジョレルら名匠たちによるガラス器、ランプ、家具を展開。植物の蔓や花弁、白鳥のしなやかな首の曲線を想わせるフォルム、ガラスが生み出す柔らかな光、美しい装飾性を備えたインテリアなど、アール・ヌーヴォーが築いた「自然と光の芸術世界」を堪能できる。

ドーム《花器「葡萄とカタツムリ」》1904年頃
撮影:池田ひらく
ドーム《花器「葡萄とカタツムリ」》1904年頃
撮影:池田ひらく
ドーム《ランプ》1900-14年頃 撮影:池田ひらく 


1~5の作品画像はすべて富山市ガラス美術館寄託品です。
ドーム《ランプ》1900-14年頃 撮影:池田ひらく 
1~5の作品画像はすべて富山市ガラス美術館寄託品です。

作家略歴:

エミール・ガレ(1846–1904):アール・ヌーヴォーを象徴するガラス作家。多層ガラスにエッチングやカメオ技法を施した自然主題の作品で国際的名声を得る。

ドーム兄弟(ドーム工房):ガレと並びアール・ヌーヴォーを代表する工房。ガラスの型吹き・カット・彩色技法を駆使し、多彩な自然表現を創出。

バカラ:1764年創業のクリスタルガラスブランド。アール・ヌーヴォー期には繊細なカットと透明感を活かした高品質ガラス作品を制作。

ワルター、ミュラー兄弟、マジョレル:ガラス・家具・インテリアの分野でアール・ヌーヴォーの曲線美と装飾性を発展させた作家・工房として知られる。

(左)バカラ《台付花器「月に雁」》1878年頃 (右)バカラ《台付花器「月に鶴」》1878年頃  撮影:池田ひらく
(左)バカラ《台付花器「月に雁」》1878年頃
(右)バカラ《台付花器「月に鶴」》1878年頃
 撮影:池田ひらく

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