トピックス展「金魚図譜–明治の天才博物画家・伊藤熊太郎」千葉県立中央博物館

名称:トピックス展「金魚図譜–明治の天才博物画家・伊藤熊太郎」千葉県立中央博物館
会期:令和8年1月31日(土)~令和8年2月8日(日)
会場:千葉県立中央博物館 第2企画展示室
休館日:2月2日(月)
開館時間:※博物館の通常開館時間に準ずる
観覧料:常設展示観覧料で入場可
住所:〒260-8682 千葉県千葉市中央区青葉町955-2
TEL:043-265-3111
URL:千葉県立中央博物館
概要:
伊藤熊太郎は、明治中期から昭和初期にかけて活躍し、精緻極まりない博物画を数多く残した画家である。とりわけ魚類、とりわけ金魚を描いた図譜は、学術資料としての正確さと、美術作品としての完成度を併せ持つ点で特異な存在といえる。一方で、その生涯には長い空白期間があり、人物像は長らく謎に包まれてきた。
本展では、伊藤熊太郎が描いた可能性が高い肉筆画《魚譜》を中心に、彼の作品が掲載された代表的な魚類図鑑をあわせて紹介する。近年、市民研究員・福地毅彦氏による長年の調査研究により、伊藤熊太郎の足跡は次第に明らかになり、その成果は著書『海を渡った天才博物画家 伊藤熊太郎 謎に包まれた金魚図譜を追って』(山と渓谷社、2025年)として結実した。
本展示では、福地氏の協力のもと、主に同氏所蔵の伊藤熊太郎関係資料を展示し、博物学と美術、科学と表現の狭間で生み出された「描く知」の世界を読み解く。明治という時代が育んだ博物画の精神と、その到達点を静かに見つめ直す機会となるだろう。








最近のコメント