名称:開館40周年記念「湯浅八郎・民芸の心」国際基督教大学博物館 湯浅八郎記念館
会期:2023年4月11日(火)〜7月7日(金)
開館時間:毎週火・水・木・金曜の13:00~17:00
料金:無料
休館日:土・日・月曜と5月3日~5日
会場:国際基督教大学博物館 湯浅八郎記念館
住所:〒181-8585 東京都三鷹市大沢3−10−2
TEL:0422-33-3340
URL:国際基督教大学博物館 湯浅八郎記念館
日米の有志とともに「明日の大学」の理想を掲げ、国際基督教大学(以下ICU)設立に尽力した初代学長湯浅八郎(1890-1981)は、米国生活から戻り京都帝国大学の教壇に立っていた40歳の頃、柳宗悦の民芸運動に出会い深く共鳴、自らも素朴な手仕事の品々の収集を始めました。戦前戦後を通して熱心な教育者であり、海外で学問を修めた昆虫学の研究者であり、終生敬虔なキリスト者であった湯浅ですが、一方で情熱的な民芸の愛好家であったという一面はあまり知られていません。1971年には京都民藝協会の会長を務め、機能的で健康な美しさを持つ品々を生涯愛してやまなかった湯浅は、晩年、コレクションの大部分をICUへ寄贈、それが1982年の湯浅八郎記念館設立の基盤となりました。
昨年、当館開館40周年を迎えたことを記念する本展では、湯浅八郎が人間としての生き方の指針を手繰り寄せる縁(よすが)に据えていた民芸を通して、その「心」をひもときます。
なお、展覧会開催にあわせ、湯浅八郎講義録『民芸の心』を、この3月に教文館より出版いたします。1978年に湯浅が学生に向けて語った、民芸に関する最初で最後の講義を収めた『民芸の心』は、はじめICU一般教育シリーズ第一弾の冊子として編まれ、のちの湯浅記念館開館時に復刊されました。このたび、新たに全編の英訳とカラー図版を加えた新装和英版として、幅広い読者にお届けできれば幸いです。民芸論を通して自身の生き方の理想を伝えようとした湯浅八郎の言葉に、ICUの教育の原点を見ることができるでしょう。
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