「北斎“水族”館へようこそ!」北斎館

「北斎“水族”館へようこそ!」北斎館

名称:「北斎“水族”館へようこそ!」北斎館
会期:2023年6月17日(土)〜8月27日(日)
開館時間:午前9時から午後5時まで(最終入館は午後4時30分まで)
料金:大人1,000円 高校生500円 小中学生300円
休館日:会期中無休
会場:北斎館
住所:〒381-0201長野県上高井郡小布施町小布施485
TEL:026-247-5206
URL:北斎館

「北斎“水族”館へようこそ!」北斎館
「北斎“水族”館へようこそ!」北斎館

タイやメバル、カレイにエイ、サヨリ、カツオ、イカ、タコ、アワビ。まるで水族館の中を見ているよう。展示された魚たちの絵は、江戸時代に北斎によって描かれたものです。
現在日本は世界屈指の水族館大国であると言われるほど、海にすむ生物を展示した施設や博物館が多く存在しており、神秘的な海の世界へ私たちを連れ て行ってくれます。今日は北斎館も魚たちの楽園に変身し、皆さんを海の世界へお連れしましょう。
島国である日本は、海やそこにすむ生き 物と密接な関係にあり、沿岸部では古くから様々な魚介類、海洋生物を日々 目にすることができました。 江戸時代には〝 魚 の 文 化 〞が 大 い に 発 展 し た と い わ れ 、日 本 橋 な ど の 魚 河 岸を通し江戸近郊では魚の流通も盛んだったと言います。江戸で花開いた寿司や天ぷらなどの食の分野にも、魚文化は大きく影響していたといえるでしょう。またそれは浮世絵の世界へも広がりを見せ、北斎や広重、国芳といった江戸を代表する浮世絵師たちにより魚や海をテーマにした作品も多く作ら れ人気を博しました。
北斎が手がけた絵手本集やデザイン集にも魚介類、海洋生物をモチーフにしたものが多く見られます。文化 年(1814)に刊行された『北斎漫画』や『略画早指南』、弘化5年(1848)刊行の『画本彩色通』などの絵手本(絵の教科書)にも、多様な魚介類の絵が収載されています。細部まで描かれた魚の鱗や模様、エビやカニなどの複雑な骨格は、絵を練習するには最適のモチーフであったと考えられます。絵手本ではありますが、そのリアリティある描写やユーモアに溢れた内容から、見て楽しむ図鑑のような存在であったともいえ、人々の好奇心、興味を駆り立てたことでしょう。
この展覧会では、北斎が手がけた絵手本やデザイン集を中心に、魚介類をモチーフにした作品を一挙公開します。北斎の描く神秘的な海の世界へ、さあ参りましょう!

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る