モーリス・ヨーステン 「トランシエンス ーうつろうものー」ヴォイドプラス

モーリス・ヨーステン 「トランシエンス ーうつろうものー」ヴォイドプラス

名称:モーリス・ヨーステン 「トランシエンス ーうつろうものー」ヴォイドプラス
会期:2023年6月9日(金)~2023年7月8日(土)
開館時間:12:00 〜 18:00
休館日:日曜日、月曜日、祝日
オープニングパーティー:2023年6月9日(金) 17:00 から 19:00 まで
入場料:無料
会場:ヴォイドプラス
住所:〒107-0062 東京都港区南青山3-16-14 1F
TEL:03-5411-0080
URL:ヴォイドプラス

この度 void+は、モーリス・ヨーステンの個展「トランシエンス ーうつろうものー」を6月9日(金)より7月8日(土)まで開催いたします。
流れるような流線型のフォルムが特徴的な彫刻で、国内ではパブリックアート作品が知られるヨーステンは、2006年よりセンティングデザイナー(調香師)としても活動しています。今回は彼の創り出す彫刻と香りを組み合わせた、視覚と嗅覚を楽しめる作品をメインに、void+では初めての個展を開催します。
モーリス・ヨーステンのパブリックアート作品は、汐留のパナソニック東京本社、大崎アートヴィレッジ、九州歯科大学、ウィンタイ・アジア本社(シンガポール)などで見られます。彼は90年代に日本に住み、その後ベルリンに移住した現在まで、陰影を讃えるという日本独自の文化やその佇まいに興味を持ち続けています。長年にわたり制作している彫刻作品は、日本の文化を深く理解することでより研ぎ澄まされたものになりました。
また、センティングデザイナーとしては、2006年から@aroma社にて活動を開始、2013年からは同社ドイツ支社のクリエイティブ・ディレクターとして、国内外の特別な空間を演出するアロマをデザインしています。昨年の前橋、白井屋ホテルでの建築家・藤本壮介氏とのコラボレーションや、世界最速の超音速旅客機「オーバーチュア」のためのオリジナルフレグランスの制作など、空間を独自の象徴的なフレグランスにより印象的に転化しています。
そうした背景により、最近の彫刻作品では香りと視覚を統合することを試みています。流れるような作品のフォルムは固体と気体の間をうつろう、繊細ではかない相互作用を表現しています。彼の新しい彫刻は、風通しの良い視覚的な線と目に見えない嗅覚的な体験の融合、固体の物質がより流動的で繊細な物質へと変化すること、またその逆を表しています。
今回の新作は、ヨーステンのデザインする彫刻がフレグランスのディフーザーとしての機能も果たす、香りの彫刻ともいえる作品群です。
この香りの彫刻は、オマーンのボスウェリア・サクラの木から採れる高品質の乳香油を中心に作られた4種類の天然フレグランスブレンドとともに展示されます。何千年もの間、乳香の香りは神からの贈り物とみなされ、日常と超自然をつなぐ扉として、精神修養に使われてきました。人間の変容と超越の欲求を満たす乳香は、香りの持つ超越的なパワーを象徴しています。

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