名称:「バッジュ・シャーム・キョウト」東寺
会期:2023年08月11日(金) 〜 2023年08月29日(火)
会場:真言宗総本山 東寺 食堂(じきどう)
時間:9:30~16:30
休館日:会期中無休
料金:無料
住所:〒601-8473 京都市南区九条町1番地
TEL:0954-45-3450(草場一壽工房)
URL:東寺
インドの現代ゴンド・アート(インド中部の先住民族・ゴンド族の民族画)の第一人者、バッジュ・シャームの日本初個展です。
バッジュ・シャームは、工芸品の様なハンドメイド絵本/アートブックで世界中から評価を受けている南インド・チェンナイの出版社「タラブックス」からの作品出版で知られるアーティストです。
“森の民”とも呼ばれるインド中部の先住民族・ゴンド族の出身である彼は、何世代もの間部族に伝えられてきた独自の信仰や物語を受け継ぎ、それを絵画化してきました。国際的絵本賞を受賞・世界8か国語に翻訳されている絵本『The Night Life of Trees(邦題:夜の木)』の共同著作者の一人として知られ、これまでに欧州の美術館やギャラリー等で頻繁に個展が開催されてきました。日本での個展開催は今回が初となります。
会場は1200年の歴史を持つ、京都を代表する世界遺産のひとつである東寺・食堂(じきどう)。その歴史ある空間に、本展のための描きおろし作品や最新作となる大型のキャンバス作品など約30点を展示します。
バッジュ・シャーム作品の視覚的特徴である緻密なパターンや大胆なコンポジション、ユニークなモチーフと鮮やかな色彩のコンビネーション等を原画でお楽しみいただけます。併せて、絵の中で表現されているゴンド族の神話や伝承、そしてバッジュ・シャーム自身の物語についてもご紹介します。
会場にはバッジュ・シャームのアートを用いたグッズを販売するポップアップショップもオープン。また、会期中にはバッジュ・シャーム自身も来日し、日本で滞在制作を行う予定です。
トライバルアートでありながら現代的なフィーリングを併せ持つ“現代ゴンド・アーティスト”として進化を続けるバッジュ・シャーム。その魅力をこの機会にご体感ください。
バッジュ・シャーム
インド中部の森にある先住民族・ゴンド族の村パタンガルに生まれる。ゴンド族に伝わる表現や物語を受け継ぎながら自身の視点で昇華し、現代的な感覚やシンプルナストーリーテリングを交えて表現。師匠である叔父ジャンガル・シン・シャームが確立した現代ゴンド・アートの表現を拡張し続けている。
1998年にフランス・パリにてグループ展に参加。これを皮切りに、イギリス(ロンドン)、ドイツ(ベルリン)、イタリア(ミラノ)、オランダ等世界各国の美術館やギャラリーで個展を開催。2018年にはパドマ・シュリ賞(日本の国民栄誉賞に相当)をゴンド・アーティストとして初受賞した。
代表作に、タラブックスと制作した『The London Jungle Book(邦題:ロンドン・ジャングルブック)』(2019)、『The Night Life of Trees(邦題:夜の木)』(2012/ドゥルガー・バーイー、ラーム・シン・ウルヴェーティとの共著)、『Creation(邦題:世界のはじまり)』(2015)などがある。
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