菅かおる「microcosm」Gallery PARC

菅かおる「microcosm」Gallery PARC

名称:菅かおる「microcosm」Gallery PARC
会期:2023年09月02日(土) 〜 2023年09月24日(日)
会場:Gallery PARC
時間:13:00~19:00
休館日:水・木曜日
料金:無料
住所:〒602-8282  京都府京都市上京区皀莢町287 堀川新文化ビルヂング 2階
TEL:075-334-5085
URL:Gallery PARC

「水」をモチーフにした独自の日本画作品を手掛ける画家・菅かおる(かん・かおる)の個展です。
写生に基づく正確な描画力をベースに、伝統的な日本画における画材や技法に根ざした絵画制作に取り組んでいる菅。一方で、偶然性を借りて画面に様々な色面を生じさせ、そこに見出した平面性・空間性を手がかりに、自由奔放な曲線や、幾何学な直線を描き出すことも試みています。その作品にはまた菅の興味や好奇心を出発点とする絵画的な探求が重ねられています。
「私の描く絵の中では自然が生み出した豊かな曲線も法則的な直線も、等しく有機的なひとつの世界に包み込まれています」と語る菅。彼女の描き出す「水のある景色・水に見る景色」とは、いわば「水=生命」として、そこに満ちて拡がる様相をひとつの宇宙として描き出しているともいえます。
タイトルを「microcosm(小宇宙)」とする本展は、菅が描き出したひとつひとつの「小宇宙」としての絵画を発表する機会であるとともに、菅の描き出す「浮遊感、重力からの解放」、「水と宇宙の繋がり」を展示空間での鑑賞体験の中にも織り込んでみようとするものです。そのための新たな要素として、本展で菅はモビール制作に取り組みます。
色彩や光が固定された座標を離れて、空間を自由に漂うモビールは、光との関わりによって表情を変える日本画材の特性を活かす作品の在り方であるともいえます。また、重力から解放された色や光が空中を漂うヴィジョンは、菅の描き出す画中の世界にも似たものであり、鑑賞者にあらたな鑑賞(絵画)体験を提示するものとなります。
菅かおる
1976年大分県生まれ。2000年京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)日本画コース卒業。千住博氏に師事。2004~2005年京都造形芸術大学国際藝術研究センターフェロープログラムフェロー。現在、京都と福岡を拠点に活動。
近年の主な展覧会
2019 個展「光と海」”LIGHT AND SEA” 第1期(真宗佛光寺派 ⻑性院/京都)第2期(Gallery PARC/京都)
   個展「-水の環-」(大丸福岡天神店/福岡)
   個展「-水の環-」(東武百貨店池袋店/東京)
   「グループホライゾン」(日本橋高島屋/高島屋横浜店/高島屋大阪店/高島屋京都店)
   「京宵展2019」(京都美術倶楽部/京都)
   「~NEXT WAVE~ 次世代アーティスト展」(GINZA SIX Artglorieux/東京)
   「咲麗」(gallery seek/東京)
   「日本画新展 特別展覧会@二条城」(二条城/京都)
2020 「NEW INTIMACIES」(KAYOKOYUKI /東京)
2021 個展「菅かおる展 〜神秘的創造の世界〜」 (大丸神戸店 / 兵庫)
   「Never the Same Ocean -あるいは、46億年目のミューテーション-」(HAGIWARA PROJECTS / 東京)
   「グループホライゾン」(高島屋 / 東京・神奈川・大阪・京都)
2022 「NEW INTIMACIES -WILD WILD WEST-」 (Gallery PARC / 京都)
2023 個展 「星と花」(福屋八丁堀本店7階美術画廊 / 広島)
   個展 「四季花遊泳」(あべのハルカス 美術画廊 / 大阪)

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る