林明日美×山口茉莉 二人展「黒の肖像~思考の夢」Azur rosé Galerie(アズールロゼギャラリー)

林明日美×山口茉莉 二人展「黒の肖像~思考の夢」Azur rosé Galerie(アズールロゼギャラリー)

名称:林明日美×山口茉莉 二人展「黒の肖像~思考の夢」Azur rosé Galerie(アズールロゼギャラリー)
会期:2023年09月10日 11:00~2023年09月24日 19:00
会場:Azur rose galerie(アズールロゼギャラリー)
住所 〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2-17-6 THE FRONT 1F 創の実自由が丘内
URL:アズールロゼギャラリー

黒を思い浮かべるとき、人は何を思い浮かべるだろう。対極的な白か、または夜空なのか
物質、情景、感情など「黒」には他の色にはない奥深さがあるのではないだろうか
今回は「黒の肖像」というテーマを作家に投げかけ、作家の思考を探るギャラリーとして初の試みである
銅版画のメゾチント技法を用い、鳥の羽のように柔らかな黒から、夜の海に広がる深淵なる黒まで
黒と対話し、闇に光を与えていくように独自の世界を作り上げる林 明日美
「空想建築」を主軸に、自然現象から受けるインパクトや風化した時間の累積を表現する山口茉莉
今回は BOX = 函という圧縮された小さな世界に「黒」の宇宙を創り出します
両作家の思考によって生まれた、珠玉の「黒」の世界をお楽しみください

ステートメント/Statement
私は、主に銅版画のメゾチント技法で作品を制作しています。メゾチントという技法は、始めに銅版に黒くなる部分を作り出してから白くなる部分を描いていくので、闇の中に光を与えていくような、黒い紙に白で描くような方法です。
私がメゾチント技法で制作を続けているのは、最終的に版にインクを詰めて紙に定着させたときの黒の存在感が、ほかの表現方法よりも強いと感じるからです。
黒の表情は様々で、奥深い森の闇のような黒もあれば、鳥の羽のような柔らかな表情の黒もあります。私はその黒を操るような感覚で作品を制作しています。
今回の展示では、メゾチント技法独特の黒の世界を楽しんでいただき、その様々な黒の中で思考の旅を楽しんでいただければ幸いです。(林明日美)
これまで架空の建築物、「空想建築」を主軸に 自身が自然現象から受け取るインパクトや、風化した時間の累積を一つの表情として持つモチーフを制作してきました。記憶や既視感の追想に空想が入り混じり、それらが揺るぎない存在感で自分の中に在ったことを顕在化させる行為として創作に取り組んでいます。
今回の展示では2019年より制作し始めたボックスアートをメインに展示します。ボックス=函のもつ絶対的な圧縮された空間に「黒の肖像〜思考の夢」という主題を与えられ、細部までの拘りや譲れないモチーフの作り込みに意識を注いでいます。鑑賞者には、そこに醸成された函形の宇宙を感じ取っていただけたら幸いです。 (山口茉莉)

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る