特別展「原勝四郎展  南海の光を描く」田辺市立美術館

特別展「原勝四郎展  南海の光を描く」田辺市立美術館

名称:特別展「原勝四郎展  南海の光を描く」田辺市立美術館
会期:2023年10月7日(土)〜12月3日(日) 
会場:田辺市立美術館
観覧料金:当日一般600円
休館日:月曜日(10月9日は開館)、10月10日、11月24日
住所:〒640-8137和歌山県田辺市たきない町24-43
TEL : 0739-24-3770
URL: 田辺市立美術館

原 勝四郎(1886~1964)は、現在の和歌山県田辺市に生まれた画家である。絵画を学ぶため、東京、そしてヨーロッパにも赴いたが、帰国後は郷里に戻り、生地に隣接した現在の白浜町で家族と暮らしながら、絵を描き続けた。
原が描いたのは、明るく美しい田辺や白浜の風景と、そこに暮らす妻と子と自分の姿、そしてバラの花を主とする静物てだ。のびやかで力強い筆致と鮮やかな色彩による画面は心地良く、その生き生きとした作品の持つ力は、没後半世紀を経た今でも色あせず、見る者を魅了した。
原を画家として開花させ、その活動を支えたのは紀南の風土と人びとであった。明るい光に満たされたこの地の風景と向き合うなかで、原は自らの表現を作り上げ、その作品を愛した人びとが、画家の存在を見守り続けた。
本展は、今も多くの人びとから愛され続ける画家の生涯をたどる、半世紀ぶりの大規模な回顧展として、和歌山県内のふたつの美術館が共同で開催。和歌山県立近代美術館では、各時代の主要な作品を通して、その画業を通観できるよう展示を構成する。田辺市立美術館では、同じく絵を描いた兄や弟、また地元で交流のあった芸術家たちについても触れ、その生きた時代の地域における芸術活動についても紹介する。両館での展示を通して、地方にありながら日本の近代美術に大切な足跡を残した画家の生涯と時代とを展覧する。

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