名称:都築崇広 「ああ、郊外」ギャラリー桜林
会期:2023年10月15日(日)~2024年1月14日(日)
会場:ギャラリー桜林
開館時間:10:00 〜 16:30
休館日:火曜日、水曜日
10月17日、11月1日、12月26日は開廊
12月27日〜2024年1月4日は休廊
入場料:無料
住所:〒309-1634 茨城県笠間市福原2001 常陸国出雲大社 桜林館1F
TEL:0296-74-3000
URL:ギャラリー桜林
ギャラリー桜林では2023年10月15日(日)より、都築 崇広「ああ、郊外」を開催致します。
1988年埼玉県生まれの都築崇広は、住宅建築には欠かすことのできない建材である構造用合板を用いて作品を制作しています。合板は丸太を桂剥きにし、貼り合わせた一般的な構造用合板(ラーチ)と、環境に配慮し木片を加工し見た目に特徴のあるOSB合板、木目や柄を再現し化粧シートを貼り合わせ天井やフローリングなど内装に使用されるプリント合板を使用しています。
OSB独自の散らばる木片模様を風に、桂剥きによって現れる木目の繰り返しを大和絵の雲・すやり霞に見立て、アクリル加工に使用されるUV印刷やレーザー加工を応用し、時には量販店のチラシをコラージュするなどして制作しています。
都築は、生まれ育った郊外ベッドタウンの、建売住宅が並び切り揃えられた街路樹と、少し寂れた駅前商店街があり、裏山は植樹された人工林の風景に嫌悪感と閉鎖感を感じていました。しかし、30代になり改めて見返す街の姿は愛着のある、当時感じていた田舎と都会の中途半端さこそ郊外らしさで、哀愁漂う原風景なのだと感じています。
本展「ああ、郊外」では、これまで規格製品による大量生産型の街と自然の関係を、制御・加工された自然物である合板に重ねてきた「合板都市シリーズ」、その延長に「郊外、その先へ」と続く遠郊外や里山の風景を表現します。
東京のアトリエからいくつもの川を超えても、電線、線路、道路と線が続く限り、経済圏はどこまでも続くことを感じ、それと同時においしい空気と野山に癒される、そんな風景を構造用合板に重ねています。
新作の他、2021年Tokyo Midtown Award 2021優秀賞・オーディエンス賞の「ニュー洛中洛外図」や、VOCA展2023(上野の森美術館)の出展作品「OSB·森·風」など都築の代表作も併せて展示致します。
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