「さわるSMoAコレクション」滋賀県立美術館

「さわるSMoAコレクション」滋賀県立美術館

名称:「さわるSMoAコレクション」滋賀県立美術館
会期:2023年10月7日(土)~2023年12月20日(水)
会場:滋賀県立美術館
開館時間:9:30 〜 17:00
休館日:月曜日
   月曜日が祝日の場合は月曜日開館し翌日休館
   11月20日〜11月22日は休室
入場料:一般 540円、大学生・高校生 320円、中学生以下・滋賀県在住の65歳以上・障害者手帳提示 無料
住所:〒520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1(文化ゾーン内)
TEL:077-543-2111
URL:滋賀県立美術館

「さわるSMoAコレクション」滋賀県立美術館
「さわるSMoAコレクション」滋賀県立美術館

この展示は、見えない人、見えづらい人たちを含めた、いろいろな人に作品を鑑賞していただくために、美術館は何ができるかを考えるところから始めました。
本展では、もっとも視覚的な表現とも言える絵画を取り上げます。
絵画を視覚以外でも鑑賞してもらえるよう、当館のコレクション作品を「触図(しょくず)」とともに展示します。       
触図とは、視覚障害のある人に描かれているものを伝えるために、輪郭線や面を凸状に浮きあがらせたり、素材をかえて手ざわりを変化させたりして、描かれているイメージを触覚で伝えるツールです。触図を使った鑑賞は、絵画の内容を言葉で説明されることに比べて、描かれた
ものを自分のペースで探して、発見することができます。一方、視覚から触覚へ翻訳していく過程には、色をどのように表現するのか、描かれたものや絵の具の質感はどう伝えるのか、自分の身体よりもずっと大きな作品はどう体感してもらうかなど、いくつもの課題があります。
こうした課題に対して、今回の展示では触図の制作者や視覚障害のある人に相談しました。作品を制作した作家に相談した触図もあります。相談しながらつくった触図は、大きさや作品の構造などを伝えるために、いくつかのアイデアを盛り込んでいます。
これらの触図を使った触覚を通しての作品との出会いは、普段視覚だけで作品を鑑賞している人にとっても新しい体験になるのではないかとも考えています。そしてこの展覧会が、見えない人、見えづらい人を含めたいろいろな人たちにとって、より豊かな鑑賞のきっかけになることを願っています。

「さわるSMoAコレクション」滋賀県立美術館
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