「Echo Windows」parcel

「Echo Windows」parcel

名称:「Echo Windows」parcel
会期:2023年10月21日(土)~2023年11月12日(日)
会場:parcel
開館時間:14:00 〜 19:00
休館日:月曜日、火曜日、祝日
オープニングパーティー:2023年10月21日(土) 18:00 から 21:00 まで
入場料:無料
住所:〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町2-2-1 DDD hotel 1F
URL:PARCEL

installation view of My Social Ladder, solo exhibition 2022, PARCEL
installation view of My Social Ladder, solo exhibition 2022, PARCEL

この度parcelでは昨年弊廊で個展を開催したDIEGOによるキュレーション展「Echo Windows」を開催いたします。本展では、平面表現を主軸に置きながらも、画家やコンテンポラリーアーティストという言葉には括れない活動をする、作品スタイル、拠点、年齢などの異なるバックグラウンドを持つ5人の作家が集います。
DIEGOは街中で何気なく目にするモノをユーモラスに擬人化したキャラクターなどを抽象的に描いています。スタイルや手法のみならずグラフィティの価値観は作品の核となっており、ビルの間や空き地など多くの人に見過ごされるような「都市の隙間」、そこにある道具や打ち捨てられたようにただ存在している物などはインスピレーション源のひとつです。
染色家の宮入圭太は、布や和紙に型紙と糊を用いて染色する型染めの手法で制作をしています。民藝思想はもとより、90年代に熱中したグラフィティや、現代美術など様々なカルチャーや美学に基づいた作風、ユニークで遊び心のあるモチーフや独学で身につけた手法を取り入れた宮入の表現は、近年国内外で注目を集めています。
中島あかねは主に水彩、アクリル、クレヨンなどを用いた表現をする作家です。線を引く、色を置くというシンプルな行為を重ねることで、身近にありながらも日常生活においては見落とされるような抽象的感覚や無意識的領域を探るようにして制作・発表を続けています。
金沢を拠点とするLAKAは、グラフィックやインテリアのデザイン、また、金沢のインディペンデント アートスペースNNの運営に携わりながら、作家として活動しています。近年続ける「FLAT PLATE」シリーズでの表現において、文字という抽象的・記号的なフォルムをさらに解体し、断片化する、連続させる、削る、塗り重ねるというプロセスをパネルの画面上に重ねることで、かたちを探る行為そのものが絵画表現として現れています。
1994年生まれのTyler G Ormsbyは、サンフランシスコのベイエリアに在住する作家です。主に油画、ドローイングを中心に陶芸などジャンルやスタイルに囚われず制作を続けています。想像の余地を残した象徴的なワンシーンのような風景、無骨とも言えるような力強く絵具が重なり合う抽象絵画などを制作し、精力的に発表・活動の場を広げています。
この5人の作家の作品の形式やスタイルは全く異なるものですが、制作プロセスにおいて手作業や道具によるブレやエラーを作品に取り込む直感的・身体的感覚や、計画とは対にある素朴さや無作為性などが彼らの作品に共通した重要な要素となっています。佇まいの美しさを見つめ精神性を追求する5人の作家の持つ美学や響き合いを感じていただけましたら幸いです。

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