名称:田中ヒサミ 「DOG/DOG/CAT/DOG/AMBIENT」亀戸アートセンター
会期:2024年3月15日(金)〜2024年3月27日(水)
会場:亀戸アートセンター
開館時間:16:00 〜 22:00
土曜日・日曜日・祝日は13:00〜19:00まで
休館日:会期中無休
入場料:無料
住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸9-17-8 KKビル101
TEL:090-5433-0883
URL:亀戸アートセンター
この度、亀戸アートセンターでは、田中ヒサミ個展「DOG/DOG/CAT/DOG/AMBIENT」を開催いたします。
田中ヒサミは、自身の通底しているテーマでもある「受動と能動」、またはトートロジー(同語反復)の概念を意識した絵画表現を模索している作家です。亀戸アートセンターでは3度目の個展となる本展では、基本の考え方は過去の展示から踏襲しつつ、新たに「短絡的」「軽率」をキーワードに用いることで、いままでよりも作品の解釈に柔軟性を持たせるような表現をしたいと考え制作に臨みました。
方法として、一般的には否定的な意味で使われるそれらの言葉を肯定的に捉え、作品制作の態度に反映させます。具体的には作品の題材やモチーフ選びであったり画面構成やそこに配されるオブジェクト形状等に現れます。例えばモチーフに、(特に深く考えず、短絡的、または軽率に)犬や花を選ぶ、といった態度をとることで、作品に受動性を与えると同時にトートロジー的な要素を浮かび上がらせつつも、そうしてできた作品はメッセージ性を程良くボカします。
昨年田中がコロナに罹患し寝込んでいた際、近年あまり聴くことのなかったアンビエントミュージックを改めて聴いたことで、弱っていた身体に癒しがもたらされた経験から、その音楽の、理屈抜きの「良さ」や「正しさ」のようなものを実感します。多くの人から好かれている「花」や「犬」、「猫」といった、絵画の世界ではある意味、短絡的ともいえるモチーフの(当然良いに決まっている)美しさや可愛らしさをトートロジー的な視点をもって肯定することは、アンビエントミュージックの持つ良くも悪くも直球な(短絡的な)心地良さに繋がってくるのではないかと作家は考えます。
会場では、本展に合わせて作家自身が制作したアンビエントミュージックがBGMとして流れます。「理屈抜きで単純に展覧会を楽しんでもらいたい」と言う作家の言葉通り、ぜひ会場でお楽しみいただければ幸いです。
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