井上安治生誕160年記念「情景の絵師がみつめたModern times ガス燈ともる東京風景」展 ガスミュージアム

井上安治生誕160年記念「情景の絵師がみつめたModern times ガス燈ともる東京風景」展 ガスミュージアム

名称:井上安治生誕160年記念「情景の絵師がみつめたModern times ガス燈ともる東京風景」展 ガスミュージアム
会期:2024年4月13日(土)〜6月16日(日)
会場:ガスミュージアム ガス灯館2階 ギャラリー
開館時間:10:00~17:00
料金:無料
休館日:月曜日休館 但し、4月29日・5月6日(月・祝)は開館、翌4月30日・5月7日(火)は休館
住所:〒187-0001東京都小平市大沼町4-31-25
TEL:042-342-1715
URL:ガスミュージアム

井上安治生誕160年記念「情景の絵師がみつめたModern times ガス燈ともる東京風景」展 ガスミュージアム
井上安治生誕160年記念「情景の絵師がみつめたModern times ガス燈ともる東京風景」展 ガスミュージアム

今回の企画展では、近代都市として変貌しつつあった明治10年から20年頃の東京の風景を、美しく写実的な表現で
一世を風靡した絵師、井上安治の眼差しを通して探訪します。
今年生誕160年を迎えた井上安治は、自らの感性で描いた東京風景の作品を多数残したことで知られています。
その代表作である「東京真画名所図解」は、近代化する東京の風景を題材に、明治14年(1881)から若くして急逝する明治22年(1889)までのわずか10年余りの間に描かれた134点もの作品群です。
本展では、「東京真画名所図解」をはじめとする井上安治の描いた東京風景から、特に近代都市東京の象徴であった
ガス燈がともる作品をセレクトしてご紹介いたします。
ガス燈、建物や橋、鉄道馬車の姿など近代の息吹を、その眼差しに映った情景として淡々と表現した、
井上安治の世界をぜひお楽しみください。
新しい東京の顔となった銀座通りにガス燈がともる夕景を描いた作品や、江戸時代から街の中心であった日本橋の駿河町(現:日本橋室町付近)に建つガス燈と月光が照らす夜の街を馬車や人々が行き交う様を描いた作品、江戸時代からの老舗呉服店大丸屋の前を馬車鉄道や人力車などでにぎわう様子が描かれた作品などは、近代都市の息吹が感じられる東京風景として、見応えたえがあります。
当時の名所として錦絵でも多数描かれている浅草の吾妻橋も、井上安治は多数の絵を残しています。ガス燈がともる夜景の吾妻橋や、桜咲く橋のたもとを華やかな洋服をまとった人々が行き交う橋の様子など、当時の街の光景を見比べながら、文明開化の街の息吹を感じていただければと思います。
「井上安治」(いのうえやすじ)
元治元年(1864)に浅草並木町に、川越出身の父・井上清七の長男として生まれる。兄弟には姉と弟・米吉がいた。
明治9年(1876)13歳の時に父親を亡くし、明治「光線画」と呼ばれる西洋画風の風景画で人気を博していた
小林清親へ、15歳で弟子入りする。明治13年(1880)には初作品「浅草橋夕景」を手がけ、以後、東京の風景を
取り上げた作品を続けて発表する。
明治17年(1884)には「探景」の画号で、三枚続きの開化絵や相撲絵なども手がけるようにもなるが、
明治22年(1889)9月14日に婚約途中の中で26歳の若さで急逝。師の清親からも惜しまれつつ、活躍に終わりを迎えた。現在は父親の出身である川越にある寺院の墓所に眠る。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る