名称:「桃紅の書く線」岐阜現代美術館
会期:2024年7月1日(月)〜2024年9月13日(金)
会場:岐阜現代美術館
開館時間:9:00 〜 16:30
休館日:日曜日、祝日
毎月第2・第4土曜日は休館
入場料:一般 500円、高校生以下 無料
住所:〒501-3939 岐阜県関市桃紅大地1番地(鍋屋バイテック会社 関工園内)
TEL:0575-23-1210
URL:岐阜現代美術館
篠田桃紅は、1956-58年の渡米以前から文字の解体や文字を超えた線の形象を追求し、抽象表現に取り組んでいました。空間や余白を生かしつつ、書で培い、得た筆法に裏打ちされた墨の線は、平面的な画面においても視覚的な広がりと奥行きを生み出しています。
桃紅にとって墨で線を書くということは、「截りながら集中するということそのもので、余白に心のはたらきをこめていなければならず」、そして「墨は、塗るということには適さない。書くことのために墨はつくられたものだから、書く、という一回性のしぐさの積み重ね」でなければならないと述べています。
墨の滲みやかすれなどの墨跡に変化のある線や、一気に画面を截るような鋭い線など、桃紅の書く墨の線はつねに、時間と空間にかかわった線といえます。「性のない筆」と桃紅が呼んでいた、扱うことが難しい長鋒筆(穂の長い筆)と、自分の意図を軽く超える墨と向き合い、約80年の長き創作活動のなかでさまざまな線を書いてきました。
本展では、桃紅の書く「線」の表現に注目します。
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