「分断カラフル 森下進士展」日本橋三越本店

作品名:mourning サイズ:91×116.7cm

名称:「分断カラフル 森下進士展」日本橋三越本店
会期:2024年7月31日(水) ~ 2024年8月5日(月)
会場:本館6階美術 コンテンポラリーギャラリー 最終日午後5時終了
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
TEL: 03-3241-3311
URL: 日本橋三越本店

作品名:カラフル

サイズ:162×162cm
作品名:カラフル
サイズ:162×162cm

古代、日本では人間そのものを「青人草」(『古事記』)や、「顕見蒼生(うつくしきあをひとくさ)」(『日本書紀』)のように植物に形容し、 人間の手足を「四枝、四支」と表し、あたかも樹木と同様の存在とみなしていた。
1300年以上前に記された『古事記』や『日本書紀』は、今もなお読み継がれている。現代に生きる私たちにとって、人を植物としてみなす感覚は、根づき続けているものなのではないか。
霊魂などのアニミズムというより、ただ植物と変わらない生き物であるという感覚である。
いくつかの国を旅してきた。 30カ国以上になると思う。 その中で人を区別することで生まれる偏見を何度も垣間見た。
自らに降り掛かるもの、それに苦しむ人々。 イスラエルでは街中で友人が暴言を吐かれ突き飛ばされ、パレスチナでは現状を 知ってほしいと家に招かれ苦しみを知った。
アメリカでヒッチハイクで横断をしていた時には、侮辱されること、ウィスキー瓶を投げられること、土手で泣く黒人女性の差別の苦しみを聴くこともあった(勿論、それ以上に手を差し伸べてくれる多くの人々もいた)。
それと同時に、自分の中にも深く根ざしている無意識なカテゴライズがあることにも向き合うこととなる。
国や文化、人種、様々な違いにより生まれる区別、そこに根付く優劣。 私たちはそれを当然とし、染まっていく。
葉は緑、白、黄色、茶色など、多様な色と形を有し、一本の木に一枚と同じ形、色の葉は無いという。
また同種の木だけでは森は育たないという。 森の中で多種多様の植物を前に、私たちは優劣をつけたいだろうか。 個々の違った色や形の中で、私たちは心が落ち着く経験をしているのではないか。
葉を、樹木を、人として見る古代から続く我々の心性は、 差別と偏見をつくり出し、排除すべきものを裁定してしまうことへの無意味さを受け入れる感性となる。

作品名:壁のないところ

サイズ:80.3×100cm
作品名:壁のないところ
サイズ:80.3×100cm
作品名:対岸の夜

サイズ:53×65.2cm
作品名:対岸の夜
サイズ:53×65.2cm
作品名:彩りの景色

サイズ:91×116.7cm
作品名:彩りの景色
サイズ:91×116.7cm
作品名:scarecrow

サイズ:72.7×60.6cm
作品名:scarecrow
サイズ:72.7×60.6cm
作品名:mourning サイズ:91×116.7cm
作品名:mourning
サイズ:91×116.7cm

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