「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」国立新美術館

「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」国立新美術館

名称:「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」国立新美術館
会期:2025年3月19日(水)〜2025年6月30日(月)
会場:国立新美術館
開館時間:10:00 〜 18:00
   金曜日・土曜日は20:00まで
休館日:火曜日
   4月29日と5月6日は開館
   5月7日は休館
入場料:一般 1800円、大学生 1000円、高校生 500円、中学生以下 無料
主催:国立新美術館、東京新聞、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
協賛:鹿島建設株式会社、 TOTO株式会社、 株式会社長谷工コーポレーション、 YKK AP株式会社、 大和ハウス工業株式会社
協力:ミサワホーム株式会社、 株式会社 竹中工務店、 株式会社新建築社、 株式会社アルク、 ウシオライティング株式会社
住所:〒106-8558東京都港区六本木7-22-2
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル
URL:国立新美術館

藤井厚二 聴竹居 1928年 撮影:古川泰造
藤井厚二 聴竹居 1928年 撮影:古川泰造

1920年代以降、ル・コルビュジエ(1887-1965年)やミース・ファン・デル・ローエ(1886-1969年)といった多くの建築家が、時代とともに普及した新たな技術を用いて、機能的で快適な住まいを探求しました。その実験的なヴィジョンと革新的なアイデアは、やがて日常へと波及し、人々の暮らしを大きく変えていきました。
本展覧会は、当代の暮らしを根本から問い直し、快適性や機能性、そして芸術性の向上を目指した建築家たちが設計した、戸建ての住宅をご紹介するものです。1920年代から70年代にかけて建てられたモダン・ハウスは、国際的に隆盛したモダニズム建築の造形に呼応しつつも、時代や地域、気候風土、社会とも密接につながり、家族の属性や住まい手の個性をも色濃く反映しています。理想の生活を追い求めた建築家たちによる暮らしの革新は、それぞれの住宅に固有の文脈と切り離せない関係にあるのです。
一方、それらの住宅は、近代において浮上してきた普遍的な課題を解決するものでもありました。身体的な清潔さを保証する衛生設備、光や風を取り込む開放的なガラス窓、家事労働を軽減するキッチン、暮らしを明快に彩る椅子や照明などの調度、そして住まいに取り込まれた豊かなランドスケープは、20世紀に入り、住宅建築のあり方を決定づける重要な要素となったのです。そして、こうした新しい住まいのイメージは、住宅展示や雑誌などを通じて視覚的に流布していきました。
本展覧会では、20世紀にはじまった住宅をめぐる革新的な試みを、衛生、素材、窓、キッチン、調度、メディア、ランドスケープという、モダン・ハウスを特徴づける7つの観点から再考します。そして、特に力を入れてご紹介する傑作14邸を中心に、20世紀の住まいの実験を、写真や図面、スケッチ、模型、家具、テキスタイル、食器、雑誌やグラフィック、映像などを通じて多角的に検証します。
今から100年ほど前、実験的な試みとしてはじまった住まいのモダニティは、人々の日常へと浸透し、今なお、かたちを変えて息づいています。本展覧会は、今日の私たちの暮らしそのものを見つめ直す機会にもなるでしょう。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る