新春展「愛知ゆかりの絵画と工芸 ー藤井達吉を中心にー」桑山美術館

藤井達吉《日光の奥》

名称:新春展「愛知ゆかりの絵画と工芸 ー藤井達吉を中心にー」桑山美術館
会期:2025年1月9日(木)〜2月9日(日)
会場:桑山美術館
開館時間:10:00~16:00
料金:一般800円 中高大学生500円
   障がい者手帳お持ちの方および同伴者は無料
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日
住所:〒466-0828愛知県名古屋市昭和区山中町2-12
TEL:052-763-5188
URL:桑山美術館

藤井達吉《継色紙》
藤井達吉《継色紙》

明治になると名古屋を中心とした県西部の尾張国と東部の三河国が合併し、愛知県となりました。常滑と共に古くからやきものの産地として知られる瀬戸は鎌倉~室町時代にかけて唯一、灰釉や鉄釉などの施釉陶器を産した製陶の中心地で、衰退した時期もありましたが、ともに現在も多くの陶芸家が創作しています。
絵画では名古屋城の障壁画制作の折、中央から狩野派の絵師が招かれるとともに、尾張藩でも御用絵師が登用されました。江戸後期には職業画家に加え、藩士や町人階層からも南画、やまと絵、俳画などの画家が活躍し、明治以降も愛知県出身の画家は数多く輩出しています。
新春展では、1階展示室にて江戸時代の俳人・横井也有の俳画や、尾張南画を代表する中林竹洞の山水画、さらに田中訥言やその門人の渡辺清などの作品をご覧いただきます。2階では江戸時代後期に始まった新製焼と呼ばれる瀬戸染付や、尾張藩士で茶事を好み作陶に長じた平澤九郎、近世瀬戸の名工と称された加藤春岱など江戸後期以降から昭和にかけて制作された陶磁器を展示します。
それらに加え展示の中心となるのは碧海郡(現・碧南市)に生まれ、明治末から大正にかけて前衛的な工芸家として活躍するも、やがて中央から離れ孤高の芸術家として創作した藤井達吉の作品です。日本画や漆絵のほか、継色紙、陶芸作品も併せてご覧いただきたいと思います。

中林竹洞《春景嵐山》 江戸時代後期
中林竹洞《春景嵐山》 江戸時代後期
平澤九朗《織部向付》 江戸時代後期
平澤九朗《織部向付》 江戸時代後期
4代川本半助《木具写菓碗》江戸時代後期
4代川本半助《木具写菓碗》江戸時代後期
藤井達吉《練込茶碗》
藤井達吉《練込茶碗》
藤井達吉《日光の奥》
藤井達吉《日光の奥》

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「うつす美 ─ 江戸時代の絵画学習」京都府京都文化博物館
  2. 企画展「石のワンダー」愛媛県総合科学博物館
  3. 特別陳列「洞窟から探る人類史 東南アジアの洞窟遺跡」奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
ページ上部へ戻る