移転開館5周年記念 令和6年能登半島地震復興祈念「工芸と天気展 -石川県ゆかりの作家を中心に-」国立工芸館

移転開館5周年記念 令和6年能登半島地震復興祈念「工芸と天気展 -石川県ゆかりの作家を中心に-」国立工芸館

名称:移転開館5周年記念 令和6年能登半島地震復興祈念「工芸と天気展 -石川県ゆかりの作家を中心に-」国立工芸館
会期:2025年12月9日(火)〜2026年3月1日(日)
会場:国立工芸館
開館時間:午前9時30分-午後5時30分
   ※入館時間は閉館30分前まで
主催:国立工芸館
住所:〒920-0963石川県金沢市出羽町3-2
TEL:050-5541-8600
URL:国立工芸館

番浦省吾《双象》1972年 国立工芸館蔵
番浦省吾《双象》1972年 国立工芸館蔵

令和6年1月1日に発生した能登半島地震は、石川県を中心とする北陸地方に甚大な被害を及ぼしました。約2年が過ぎた今もなお、復興は道半ばの状況となっています。本展は、被災地の一日も早い復興を祈念し開催する展覧会で、工芸と天気の関わりをテーマに、人間国宝17名を含む石川県ゆかりの作家を中心とした工芸作品をご紹介いたします。
日本海に面し、豊かな山々を有する北陸地方。海から吹いてきた風は山を越え、やがて街や里山に湿潤な気候を運んできます。こうした気候は、四季を通して人々の暮らしと関わりながら、北陸地方の工芸に恵みをもたらしてきました。たとえば、空気中の湿度を取り込むことで固まる漆にとって、潤いを含んだ空気は好条件です。また、冬の深雪は、山の土壌や岩盤に染み込んでやがて河川の水となり、かつては加賀友禅の一工程であった「友禅流し」を支えてきました。
天気は一日として同じものはなく、刻一刻と変化します。天気の変わりやすい北陸地方では、雲や風の変化に敏感になり、空を見上げる機会も多いのではないでしょうか。一方、長く厳しい冬を過ごす人々だからこそ、春の訪れにひとしおの喜びを感じることもあります。この地に生きる作家のまなざしを通して工芸と天気を見つめ直すと、新たな発見があるかもしれません。
工芸の作家たちがとらえた移ろいゆく空もよう、春の息吹を感じさせる作品を通して、北陸の天気のもとで育まれた表現をお愉しみください。
※会期中一部展示替えあり
前期:2025年12月9日(火)~2026年1月18日(日)
後期:2026年1月20日(火)~3月1日(日)

水口咲 《乾漆箱「新雪」》 2021年 個人蔵 撮影:品野塁
水口咲 《乾漆箱「新雪」》 2021年 個人蔵 撮影:品野塁
寺井直次 《金胎蒔絵水指 春》 1976年 国立工芸館蔵
撮影:エス・アンド・ティフォト
寺井直次 《金胎蒔絵水指 春》 1976年 国立工芸館蔵 撮影:エス・アンド・ティフォト
松田権六 《蒔絵鷺文飾箱》 1961年 国立工芸館蔵
松田権六 《蒔絵鷺文飾箱》 1961年 国立工芸館蔵
木村雨山 《一越縮緬地花鳥文訪問着》 1934年 国立工芸館蔵
撮影:米田太三郎 [前期展示]
木村雨山 《一越縮緬地花鳥文訪問着》 1934年 国立工芸館蔵
撮影:米田太三郎 [前期展示]

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