
名称:「博覧会の時代 HYOGO発、明治の輸出陶磁」兵庫陶芸美術館
会期:2025年6月7日(土)〜2025年8月24日(日)
会場:兵庫陶芸美術館
開館時間:10:00 〜 17:00
休館日:月曜日
7月21日、8月11日は開館
7月22日、8月12日は休館
入場料:一般 700円、大学生 600円、高校生以下 無料
主催:兵庫陶芸美術館、丹波新聞社
後援:兵庫県、兵庫県教育委員会
協力:丹波立杭陶磁器協同組合
助成:公益財団法人花王芸術・科学財団
住所:〒669-2135兵庫県篠山市今田町上立杭4
TEL:079-597-3961
URL:兵庫陶芸美術館

幕末から欧米諸国に広まったジャポニスムの影響により、日本の工芸品は人気を博しました。明治という新たな時代に入り、政府として初めて参加した1873年(明治6)のウィーン万国博覧会(オーストリア)での成功は、さらなる輸出品の製造を後押しし、有田(佐賀県)や薩摩(鹿児島県)、九谷(石川県)、横浜(神奈川県)などの地域で豪華絢爛な陶磁器が盛んに作られました。輸出工芸品の図案集『温知図録』が政府によって編纂されるなど、国内外の博覧会への出品や輸出が大いに奨励され、陶磁器製造が殖産興業とも深く結びついた時代です。
兵庫県内の産地では、白磁の細工物に優品の多い出石の盈進社や、鮮やかな色絵製品を焼いた姫路の永世舎、江戸時代後期に操業した珉平焼の流れを汲む淡路の淡陶社などが輸出陶磁を焼いたことで知られています。
また、1868年(慶応4)に開港した神戸港は横浜港とともに、国際貿易港として大きな発展を遂げます。これらの地域では港に近い利点を活かし、素地を他産地から取り寄せ、絵付けのみを行う製造者や販売店が操業しました。神戸でも、当時の人気を反映した、九谷の赤絵や薩摩の金襴手に倣った陶磁器が焼かれ、これらを総称して神戸絵付と呼んでいます。
本展では、2025年の大阪・関西万博の開催に合わせ、博覧会が盛んに行われた明治期に兵庫県内で作られた輸出陶磁に注目し、その諸相を探ります。









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