
名称:「○△□えほんのせかい+目黒区美術館トイコレクション 同時開催 クルト・ネフ生誕99年」目黒区美術館
会期:2025年7月5日(土)~2025年8月24日(日)
会場:目黒区美術館
時間:10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日:月曜日、7月22日(火)・8月12日(火)
※ただし、7月21日(月・祝)・8月11日(月・祝)は開館
観覧料:一般 900円(700円)
大高生・65歳以上 700円(550円)
中学生以下 無料
※障がいのある方とその付添者1名は無料、( )内は20名以上の団体料金
※目黒区在住、在勤、在学の方は受付で証明書類の提示で団体料金になります
住所:〒153-0063東京都目黒区目黒2-4-36
TEL:03-3714-1201
URL:目黒区美術館

あなたの目の前に積み木があると、想像してみてください。自然と、積んだり、並べたり、手が動き始めませんか? 私たちはいつから「遊ぶ」ようになるのでしょうか。
人間の赤ちゃんの視力は、成長とともに発達し、色や形をだんだんと認識できるようになります。やがて自分の手の存在に気がつき、おおよそ1歳前後には、物を意識的につかんだり、離したりと、手を動かせるようになります。赤ちゃんの視覚や触覚はこの時期に急激に成長するのですが、絵本や玩具に接することで、取り巻く世界は広がり、豊かになります。
この度、及川賢治と竹内繭子の絵本作品を取り上げます。絵本『まるさんかくぞう』には、カラフルなかたちが3つ登場します。それらは積まれており、一番上に丸いかたち、真ん中に三角、そして一番下には象がいます。他にも、船、帽子… 実際には積み重ねられるはずのない、大きさや重量が異なるものが積まれているため、違和感を覚える方もいるかもしれません。しかし絵本には、そんな非現実を軽々と越えていく想像力とイラストレーション、デザインの力があります。まさにこれこそが絵本の魅力です。作者の及川賢治の言葉、「形にもリズムがあるなと思う。人間はみんな積み木をしたり粘土をしたりしてリズムやノイズをつくって喜んでいる」は、人間には「遊ぶ」力が備わっていることを私たちに教えてくれます。
目黒区美術館では、1987年の開館以前より、国内外の優れたデザインのトイを収集してきました。このトイコレクションは、「手で考える」という視点で選定されてきました。例えば、一つの形が様々な形に展開できるものや、年齢を問わずイマジネーションを膨らませてくれるものです。トイを手で触れることで、私たちの想像力や独創性は刺激され羽ばたきます。1995年からは「トイコレクションボランティアチーム」を館内に発足させ、コミュニケーション・ツールとしてトイコレクションをとらえ、その可能性をさらに広げる活動を展開してきました。今年はチーム発足から30周年を迎えます。今回の展示では、実際にトイで遊ぶことのできるプレイコーナーで、チームメンバーが中心になって、来場者を迎えます。
人は人を通じて成長します。その関わり方をさらに豊かにしてくれるのが絵本と玩具です。本展では人を育むすてきな2冊の絵本と同館のトイコレクションを展示します。絵本は拡大した造作物で展示され、絵本の世界をダイナミックに体感できる仕掛けとなります。
同時開催として、「クルト・ネフ生誕99 年」展を開催します。同館トイコレクションの中心となっている、スイスのトイメーカー、Naef(ネフ)社の創立者であるクルト・ネフを紹介する展覧会です。ネフは新しい発想の玩具を次々と発表し、20世紀後半における世界の玩具の歴史に多大な影響を与えてきました。優れたトイメーカーとしての功績や、Naef社のこれまでの歩み、そして貴重なトイを紹介します。









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