「 山村 博男油彩展」大丸心斎橋店 アールグロリュー ギャラリー
- 2025/6/27
- 大阪府
- 「 山村 博男油彩展」大丸心斎橋店 アールグロリュー ギャラリー はコメントを受け付けていません

名称:「 山村 博男油彩展」大丸心斎橋店 アールグロリュー ギャラリー
会期:2025年7月2日(水)→7月8日(火)〈最終日は16時閉場〉
会場:大丸心斎橋店 本館8階
住所:〒542-8501大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1
TEL:06-6271-1231(代表)
URL:大丸心斎橋店

野外劇場や街中で集う人々の群れ。ビーチに立ち並ぶ数々のパラソルや、
斜面に密集する家並み、などなど。手間暇を考えると尻込みしてしまうような、
いかにも手のかかりそうな情景に出会うと、絵描き心がより掻き立てられる—。
山村博男氏の仕事から、そんな推測をしてみるのです。
一般に言う、技癢、という言葉が相応しいものかどうか、入り組んだワンシーンを目にして
気持ちが動かされた時、それが複雑であればあるほど、氏は自身の腕前を
試したい思いに駆られるのではないでしょうか。
例えば同郷の先達である荻須高徳の風景にはほぼ人間が登場せず、遠景を捉えた作例も
遠景を捉えた作例も少ないことを思うと、群像描写からは氏の大きな特質が窺い知れるといえましょう。
そのような、実在する風景の枠組みはきちんと守りながら、多様な構成要素を盛り込みつつ
山は別の柱として、静物や室内風景もまた氏の画業に欠かせない側面です。
自らの手で自在に構成可能なモチーフが闊達に画中に遊び、色彩は迸るがごとく、
時に己が領域を軽やかに逸脱し、
しかし全体を眺め渡してみると、それぞれが緊密な美しい連携を保っている、
というところに氏の真骨頂があります。
1993年の昭和会賞受賞から30年余、長年所属していた国画会を離れ、
一画人・山村博男として刻みはじめた新たなる歩み。
確たる骨格の中で、稀有な色彩配置の感覚がますます冴えをみせる美の世界を、
どうぞお楽しみくださいませ。










最近のコメント