「丸亀ひろや―わたくしといふ現象は―」カスヤの森現代美術館

  • 2025/7/20
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「丸亀ひろや―わたくしといふ現象は―」カスヤの森現代美術館

名称:「丸亀ひろや―わたくしといふ現象は―」カスヤの森現代美術館
会期:2025年8月2日(土)~2025年9月28日(日)
会場:カスヤの森現代美術館
時間:10:00~17:30 (最終入場時間 17:00)
休館日:月曜日 火曜日 水曜日 
   ※会期中8月11日、9月15日・23日は休館
観覧料:一般 800円
    学生 600円(小学生は400円)
住所:〒238-0032神奈川県横須賀市平作7-12-13
TEL:046-852-3030
URL:カスヤの森現代美術館

丸亀ひろや《植物図鑑よりCS》2020年
丸亀ひろや《植物図鑑よりCS》2020年

丸亀氏は、80年代後半より巧みな色使いと共に画面の中にテクニカルな試みを積極的に取り入れることによって独自の絵画表現を追求しています。カスヤの森現代美術館では2013年以来二度目の個展となりますが、その間も様々なアプローチでその表現を拡張し、近年は「自然と人工の境界はどう考えればいいか?」等をテーマに新たな表現を試みています。
―わたくしといふ現象は―
私は自然と人工の境界はどう考えればいいか?といったところからの流れで人の視線(ロゴス)として植物(薬物)図譜を取り上げています。2023年以降、私の作品では植物図譜の誌面をカメラで撮影してそれをもとに描いています。ことばと2次元の画像を階層的に表現しています。
「画中画」という言葉をご存知でしょうか。今回の”植物図譜よりモチーフを得た連作”は「画中画」を意識して描いています。絵のなかにほかの絵や絵を描く人が描きこまれてたりする手法で、近代ではピカソの『画家とモデル』、マティスの『赤い室内』などが有名です。フェルメール作の『アトリエ』などは自身と思われる後ろ姿が印象的な「画中画」です。
「画中画」は、絵の内空間の延長に「絵を描く人、絵を観ている人がいる」現実空間を結び、相互に入れ子の構造を作ります。
自然と科学を暗示する、私の植物図譜の「画中画」として表現には、「あなたの自然に対する認識や感性はすでに何かの型に嵌まっていませんか?」とのアイロニーが入っているのです。
また、自身に目を向けると「わたしたちのカラダは」そもそも自然のモノであるはずなのに、どこまでを自然として受け入れればよいのか戸惑いを感じることがあります。そんな時代に生きているように感じます。これが「どういうことなのか」にとても興味がありますし、「自然の不思議」に対する感性を恢復できるか?これも大きな問いになっています。これには「絵というモノゴトの不思議」も同時に並行しているという感覚があります。
丸亀ひろや

丸亀ひろや《PRUNUS》2025年
丸亀ひろや《PRUNUS》2025年
丸亀ひろや《TULIPA》2024年
丸亀ひろや《TULIPA》2024年
丸亀ひろや《TULIPAⅠ》2022年
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丸亀ひろや《ひまわり》2025年
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