大阪・関西万博開催記念 秋季特別展「棟方志功と福光の風景―交歓の日々より—」大阪日本民芸館
- 2025/8/15
- 大阪府
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名称:大阪・関西万博開催記念 秋季特別展「棟方志功と福光の風景―交歓の日々より—」大阪日本民芸館
会期:2025年9月6日(土)〜12月16日(火)
会場:大阪日本民芸館
観覧料金:一般710円ほか
休館日:水曜日
住所:〒565-0826大阪府吹田市千里万博公園10-5
TEL:06-6877-1971
URL:大阪日本民芸館
棟方志功(1903~1975)は青森県に生まれた版画家である。ダイナミックで生命力に溢れる作品の数々は国内外で高い評価を受け、生涯にわたり日本を代表する版画家として活躍した。
そんな棟方は、1945年から1951年までの戦中戦後、富山県福光町(現南砺市)に疎開していた。富山県は浄土真宗が盛んなことから「真宗王国」として知られ、福光もまた信仰の篤い地域だ。この地と棟方を結びつけたのは、民藝運動で得た人脈であった。疎開者として移住した棟方一家を福光の人々は温かく迎え入れ、制作に関しても手厚く支援した。棟方もまた、福光の土地とそこに暮らす人々へ感謝と親愛をもって接し、福光に取材した数々の作品を手掛けた。それは紙やキャンパスだけではなく、住居兼工房とした「鯉雨画斎」内の壁面や板戸には、滝を上る鯉や観音像が描かれ、今も大切に保存されている。さらに、棟方は福光で多くの文化人や宗教家とも親交を重ねました。この出会いによって作品は宗教的な深みを獲得し、戦後の「世界のムナカタ」の躍進へと繋がっていく。
本展では南砺市立福光美術館の収蔵作品より、福光時代の版画、倭画を中心に紹介する。この時期の福光を題材とした作品には、周囲を囲む豊かな自然や人々の営みの風景が生き生きと描き出されている。困難の多い時代ではあったが、そこには棟方と福光の自然や人々とのあたたかな交歓の日々をうかがうことができるだろう。








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