谷岡靖則 退任記念展「うしなわれしもの・とき、そして」東京藝術大学大学美術館

  • 2025/8/19
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谷岡靖則 退任記念展「うしなわれしもの・とき、そして」東京藝術大学大学美術館

名称:谷岡靖則 退任記念展「うしなわれしもの・とき、そして」東京藝術大学大学美術館
会期:2025年11月2日(日)~2025年11月16日(日)
会場:東京藝術大学大学美術館
時間:10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:11月10日(月)
観覧料:無料
住所:〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL:東京藝術大学大学美術館

《膜-HAND ⅴ- R》2023年 個人蔵 加藤正博 撮影
《膜-HAND ⅴ- R》2023年 個人蔵 加藤正博 撮影

本展は、東京藝術大学美術学部工芸科鋳金で教鞭を執ってきた谷岡靖則(たにおかやすのり)の退任記念展です。谷岡靖則は、鋳金を新しい視点で捉え、型に流し込むことでうまれる現象を再考し表現としています。工芸が常に向き合う素材の中で、鋳金として自然が持つ揺るぎない力をも感じながら、作品を制作する過程でうまれる偶然性と現実の自然界で起こり得る偶然性を重ね合わせてできる象が作品の核となっています。そこに在るミニマムな世界観をご覧ください。
◆ 作家コメント
私は常に「ものが失われていくかたち」に惹かれています。失われるかたちは植物や生物などが『死』として語られることもありますが、その中で失われていったものが何らかの偶然性において、その後にそれとは違うものとして再生し得る世界があるように思えます。まるで闊達に蠢く細胞が分裂によって生まれ変わる瞬間のようなものでもあるかと思います。目視しても決して視ることのできない世界が、渦巻くミクロな姿としてあるのかも知れません。そして、それらが蠢く時間は時として密に生死の狭間の中に何かしら関係しているようにも思えます。そのようにミクロな世界観に移し替えて想像した時に、現世で感じられている時間とは異次元の莫大な時間が生まれてくるような気がしてならないのです。
私はそのような「失われていく瞬間」が持っている「時間」や「ものが持つ形態感」を偶然性の中で、或いは必然的なものとして制作をしています。

《膜-HAND Ⅹ_R.L》2018年 作家蔵 加藤正博 撮影
《膜-HAND Ⅹ_R.L》2018年 作家蔵 加藤正博 撮影
《膜-HAND Ⅶ.L》2017年 作家蔵 加藤正博 撮影
《膜-HAND Ⅶ.L》2017年 作家蔵 加藤正博 撮影
《膜-HAND Ⅺ.L》2019年 作家蔵 加藤正博 撮影
《膜-HAND Ⅺ.L》2019年 作家蔵 加藤正博 撮影

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