「大棍棒展二〇二五」アートエリアB1

  • 2025/8/24
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「大棍棒展二〇二五」アートエリアB1

名称:「大棍棒展二〇二五」アートエリアB1
会期:2025年9月27日(土)〜2025年10月12日(日)
会場:アートエリアB1
開館時間:11:00 〜 18:00
休館日:月曜日
入場料:一般 1000円、高校生以下 無料
住所:〒530-0005大阪府北区中之島1-1-1 京阪電車なにわ橋駅地下1階
TEL:06-6226-4006
URL:アートエリアB1

この21世紀という、およそ棍棒が似つかわしくない時代に、僕たちは棍棒に出会いました。
現代にまだ棍棒があるんです。
だいたいのことが試し尽くされ、何周も回った挙句、先が見えてしまったこの時代に、棍棒はスタート地点で堂々と不動に屹立していました。
だからこそ今、棍棒は逆に新しくて、僕らはその魅力と魔力の虜になったのかもしれません。
これは不可抗力です。
棍棒を握ったら最後、再び手を開くことはできません。
樹木というありふれた生物を素材として単純に加工されたこの道具は、容貌の簡潔さに反して、あるいはそれゆえに、なにか事態を打開してくれそうであり、その予感に打たれた者たちが続々と棍棒を握りはじめています。
棍棒の高い掌握性が人間の手に再び力をあたえているのだと思います。
閉塞感が漂って久しい現代。
空飛ぶ車にワクワクできるような時代は過ぎてしまいました。
それでも、ずっとロマンは欲しい。
それをあきらめきれるほど人間は悟ってなどいない。
悟ったふりはやめよう、少なくとも僕たちは。
黄金時代が過ぎてしまったと嘆くくらいなら、また黄金時代を始めるまでだ。
大根棒展はその始まりに過ぎません。
現代にはまだ棍棒があるんです。
未知のものなんてないのだろうか
それでも探し続けてしまうのが我々ではないのか
既知のなかにあるのだろうか
それでも未知を探し続けるのが我々ではないだろうか
新しい感情、新しい興奮、新しい人間、
未知で溢れていた頃に戻れはしない
未来が明るく輝き、太陽にも手が伸ばせそうな
高揚感だけで雲を貫きそうな
あの頃が夢だったならば
夢から醒めた我々はまた新しい夢を見ればいい
新しい夢をつくればいい
夢を知らぬ時代に新しい夢を
懐かしさを更新する『夢の大棍棒展 2025』開幕

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