「伊賀 谷本 洋 陶展 ー作為と無作為の界ー」日本橋三越本店
- 2025/9/10
- 東京
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名称:「伊賀 谷本 洋 陶展 ー作為と無作為の界ー」日本橋三越本店
会期:2025年10月1日(水) ~ 2025年10月6日(月)
会場:日本橋三越 本館6階 美術特選画廊
最終日午後5時終了
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
TEL: 03-3241-3311
URL: 日本橋三越本店

W12xH8㎝
このたびの展覧会にあたり、私は「古伊賀」の作品群とともに、父・谷本光生の作陶と真正面から向き合い、「守破離」の精神を礎に据えながら、ひたすら土と火に対峙し、自身の道を模索してまいりました。
父の死後、作品に触れるたび、制作に臨むたび、ふと父の姿を想わぬ日はございません。作品、生き方、そして制作に向かう覚悟。
それらすべてが、私にとっては今なお「問い」としてあり続けています。近頃は、父の遺した器に向き合う時間が、私の日常に静かに組み込まれており ます。
桃山時代より、江戸、明治、大正、昭和と、幾多の工芸家たちがその時代の空気を纏い、時代と格闘しながら、人の手に触れる一瞬、人の目に映る一瞬のために、魂を削り作品を生み出してきました。その「時代と呼吸するものづくり」の姿勢こそ、現代に生きる私の胸にも確かに息づいております。
私自身もまた、今という時代の必然性を、土の手触り、炎の息吹を通して自らの作品に刻み込むべく、日々制作に向き合っております。
本展におきましては、父・光生の作品と拙作とが一堂に会し、静かに向き合い、響き合う場を設えました。父と私、それぞれの「土」と「炎」の 軌跡が織りなす空間に、皆さまのご高覧を賜れますことを心より願っております。 谷本 洋

W13xD14xH29㎝

W19xH18.6㎝








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