特別展「プラカードのために」国立国際美術館

  • 2025/9/22
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特別展「プラカードのために」国立国際美術館

名称:特別展「プラカードのために」国立国際美術館
会期:2025年11月01日~2026年02月15日
会場:国立国際美術館
休館日:月曜日(ただし11月3日、11月24日、1月12日は開館)、11月4日、11月25日、1月13日、年末年始(12月28日-1月5日)
観覧料:一般1,500 円(1,300 円)大学生900 円(800 円)
   (  )内は 20 名以上の団体及び夜間割引料金(対象時間:金曜の17:00‒20:00)
   高校生以下・18 歳未満無料(要証明)
   心身に障がいのある方とその付添者1 名無料(要証明)
   本料金で、同時開催の「コレクション2」もご覧いただけます。
   ※2025 年11 月以降、夜間開館は金曜日のみとなります
住所:〒530-0005大阪府大阪市北区中之島4-2-55
TEL:06-6447-4680
URL:国立国際美術館

田部光子《プラカード》1961 年、東京都現代美術館蔵
田部光子《プラカード》1961 年、東京都現代美術館蔵

美術家・田部光子(1933-2024)は1961年に記した短い文章において「大衆のエネルギーを受け止められるだけのプラカードを作」り、その「たった一枚のプラカードの誕生によって」社会を変える可能性を語っています。過酷な現実や社会に対する抵抗の意思や行為、そのなかに田部が見出した希望は、同年発表された作品《プラカード》に結実しました。 「プラカードの為に」と題されたこの文章は、作品が生まれるまでの思考の過程を語ったものであると同時に、社会の動きを意識し活動するひとりの美術家の宣言としても読むことができます。「たった一枚のプラカード」とは、行き場のない声をすくいあげ、解放の出発点となるような、生きた表現の象徴でもあるのです。
田部の言葉と作品を出発点とする本展覧会は、それぞれの生活に根ざしながら生きることと尊厳について考察してきた、田部を含む7名の作品で構成します。各作家は、これまで社会に覆い隠されてきた経験や心情に目を凝らし、あるいは自ら実践することで、既存の制度や構造に問いを投げかけます。彼女・彼らの作品を通じて、私たちを取り巻く社会や歴史を見つめ直し、抵抗の方法を探りながら、表現することの意味に立ち返ります。
出品予定作家:田部光子、牛島智子、志賀理江子、金川晋吾、谷澤紗和子、飯山由貴、笹岡由梨子

牛島智子個展「トリへのへんしん」 展示風景、2022 年、旧八女郡役所 写真:長野聡史 ©Nagano Satoshi
牛島智子個展「トリへのへんしん」 展示風景、2022 年、旧八女郡役所 写真:長野聡史 ©Nagano Satoshi
志賀理江子《風の吹くとき》2022-2025 年 ©liekoshiga
志賀理江子《風の吹くとき》2022-2025 年 ©liekoshiga
金川晋吾《祈り/長崎、セルフポートレート》 2022 年 ©Shingo Kanagawa
金川晋吾《祈り/長崎、セルフポートレート》 2022 年 ©Shingo Kanagawa

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