特別展「龍田城-片桐且元が築いた城-」斑鳩文化財センター
- 2025/10/22
- 奈良県
- 特別展「龍田城-片桐且元が築いた城-」斑鳩文化財センター はコメントを受け付けていません

名称:特別展「龍田城-片桐且元が築いた城-」斑鳩文化財センター
会期:2025年10月25日(土)~12月7日(日)
会場:斑鳩文化財センター(企画展示室)
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日休館)、年末年始(12月29日〜1月3日)
入場料:無料
住所:〒636-0101 奈良県生駒郡斑鳩町三井1丁目6-25
TEL:0745-75-5454
URL:斑鳩文化財センター

概要:
本特別展「龍田城-片桐且元が築いた城-」は、安土桃山時代から江戸初期にかけて築かれた龍田城(奈良県斑鳩町)に焦点を当て、その築城者である片桐且元の事績を通して、戦国から近世への転換期における城郭文化と政治史を考察するものである。龍田城は、豊臣政権の重臣として知られる片桐且元が築いた要害の一つであり、大和国の軍事的・交通的要衝を押さえる役割を担っていた。
展示では、城跡の発掘調査で出土した瓦・土器・金属製品・建築部材などの実物資料を中心に、城の構造や縄張り、城下集落の形成過程を紹介。さらに、且元が関わった城郭建築の特徴や、豊臣から徳川政権への移行期における彼の政治的立場を示す古文書・書状類も展示される。これにより、龍田城が単なる防御拠点ではなく、政治的・経済的なネットワークの要として機能していたことが明らかとなる。
また、地形模型や復元図を用いて、当時の城郭景観を立体的に再現し、戦国末期の城郭技術の洗練を視覚的に理解できる構成となっている。片桐且元という人物を通じて、武士の忠義と政略、そして地域の歴史が交錯するドラマを浮かび上がらせる本展は、斑鳩町の歴史的環境を新たに見直す契機ともなるだろう。








最近のコメント