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名称：特集展示「デザインの玉手箱・鐔」大阪歴史博物館
会期：2025年11月5日（水）〜2026年1月12日（月）
会場：大阪歴史博物館
開館時間：9:30〜17:00（入館は16:30まで）
休館日：火曜日、12月28日〜1月4日
入場料：一般600円、高校・大学生400円、中学生以下無料
住所：〒540-0008 大阪市中央区大手前4-1-32
TEL：06-6946-5728
URL：大阪歴史博物館

概要：
大阪歴史博物館による特集展示「デザインの玉手箱・鐔」では、刀装具の中でも特に注目を集める鐔（つば）の意匠に焦点を当てる。鐔は刀剣の外装を飾る最も目立つ金具であり、機能的役割とともに武士の美意識を象徴する存在でもある。本展は、関西有数の刀装具コレクターであった勝矢俊一（1895〜1980）氏旧蔵のコレクション927点のうち、平成30年（2018）度に寄贈された作品群から、鉄の透鐔を中心に約40点を厳選して展示。直径10センチに満たない小宇宙の中に凝縮された、彫金技術や造形の妙、文様に託された思想や美意識を堪能できる。
花鳥風月や吉祥文様、幾何学的構成など、デザインの多様性が光る鐔は、金工芸術としての完成度を示すとともに、武士の美的感性や職人の創意を映し出す鏡でもある。未公開作品も含まれる展示構成により、近世から近代に至る鐔デザインの変遷を一望できる貴重な機会となる。

作家略歴：
勝矢俊一（かつやしゅんいち／1895〜1980）
大阪を拠点に活動した実業家であり、関西を代表する刀装具コレクターとして知られる。美術的価値のみならず、刀装具の歴史的・工芸的側面にも深い関心を寄せ、生涯にわたり精力的に収集を行った。そのコレクションは質・量ともに優れており、鐔・小柄・笄など幅広い種類を網羅する。2018年に大阪歴史博物館へ計927点が寄贈され、研究資料としても重要な位置を占めている。