第六八回「京陶人形展」京都陶磁器会館

名称:第六八回「京陶人形展」京都陶磁器会館
会期:2025年11月14日(金)〜11月26日(水)
会場:京都陶磁器会館
開館時間:10:00〜18:00(最終日は16:00まで)
休館日:毎週木曜日(祝日の場合は開館)
入場料:無料
住所:〒605-0864 京都府京都市東山区東大路五条上ル遊行前町583-1
TEL:075-541-1102
URL:京都陶磁器会館
概要:
「第六八回京陶人形展」は、京都の伝統工芸である「京陶人形」の魅力を紹介する恒例の展覧会である。京陶人形とは、京都で制作される素焼人形の総称で、低火度で焼成した素地に顔料で彩色を施し、柔らかく温かな質感を持つのが特徴である。
本展では、京陶人形工芸協同組合に所属する作家たちによる作品が一堂に会し、可愛らしく親しみやすい造形から、滑らかな質感と気品を備えた高度な技術を感じさせる作品まで、多様な表現が楽しめる。さらに、会場内には縁起物や翌年の干支を題材にした人形の即売コーナーも設けられ、京都らしい季節の彩りとともに工芸文化の息づく空間が広がる。
京陶人形の歴史は江戸時代に遡り、土人形文化や郷土玩具の系譜を受け継ぎながら、京都の美意識と職人技によって洗練された造形美を築いてきた。今回の展覧会では、伝統技術の継承とともに現代的感性を融合させた新作も多数展示され、京都の陶芸文化の現在を体感できる内容となっている。
作家略歴:
出展者は、小田晋司、小田雅宏、島田耕園、土田博之、小田才文、小田玄三、島田真親、そして(株)リュウコドウなど、京陶人形工芸協同組合に所属する現代の陶人形作家たちである。彼らはいずれも京都の陶磁技術の伝統を受け継ぎつつ、造形の個性と独自の表現を探求している。
特に島田耕園家や小田家は、代々京陶人形の技を伝える名門として知られ、古典的意匠と現代的デザインを調和させた作品を発表している。こうした作家たちの創作活動は、京焼・清水焼の伝統とともに、京都における人形文化の継承と発展を象徴している。








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