【没後50年特別企画展】「角川源義の時代~荒波を越えて~」角川武蔵野ミュージアム

名称:【没後50年特別企画展】「角川源義の時代~荒波を越えて~」角川武蔵野ミュージアム
会期:2025年10月25日(土)〜2026年3月30日(月)
会場:角川武蔵野ミュージアム
開館時間:10:00~18:00(最終入館は17:30まで)
休館日:毎週火曜日、12月31日(水)、2026年1月1日(木)、1月19日(月)~1月23日(金) ※ただし12月30日(火)は臨時開館
入場料:一般(大学生以上)1,400円、中高生1,200円、小学生1,000円、未就学児無料 ※常設展エリア含む
住所:〒359-0023 埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン内
TEL:未公表(代表は角川武蔵野ミュージアム問い合わせフォーム経由)
URL:角川武蔵野ミュージアム
概要:
角川武蔵野ミュージアムで開催される【没後50年特別企画展】「角川源義の時代~荒波を越えて~」は、角川書店創業者・角川源義(1917–1975)の業績と思想を、出版・研究・俳句という三つの側面から総合的に紹介する回顧展である。源義は、1945年、終戦直後の混乱期に「出版を通して、美しい日本、懐かしい日本を人々に語りかけたい」という信念を胸に角川書店を創立した。文学・文化復興の旗手として、角川文庫や『昭和文学全集』など数々の出版事業を成功させ、戦後日本の読書文化の礎を築いた。
本展は、源義没後50年と角川武蔵野ミュージアム開館5周年を記念して企画されたものである。展示は、彼の人生を年表形式でたどりつつ、詩情あふれる俳句や折口信夫の薫陶を受けた国文学研究の成果を紹介する。出版人としての実務的な手腕のみならず、言葉に宿る精神性を尊び続けた“文化人”としての横顔に光を当てる構成となっている。
また、角川文化振興財団の設立(1976年)とその活動にも焦点を当て、文芸・美術・映像分野における顕彰・助成の歩みを振り返る。展示室内では、角川源義が生涯にわたり詠んだ俳句や直筆資料、出版当時の初版本、折口信夫や高浜年尾らとの交流記録などが公開され、戦後出版界を支えた情熱と理念を追体験できる。源義が残した「文化による日本再生」の夢と志は、現代の角川グループの根幹にも通じる普遍的なメッセージとして来場者に伝わるだろう。
作家略歴:
角川源義(1917–1975)は、東京都生まれの出版人・国文学研究者・俳人。早稲田大学文学部卒業後、折口信夫に師事し、古典文学の研究を進める。1945年に角川書店を創業し、戦後日本の出版界に新風を吹き込む。『角川文庫』の創刊、『昭和文学全集』の刊行など、知の民主化と文化普及を推進した。また、俳号「源義」としても知られ、多くの句集を発表。死後、角川文化振興財団が設立され、その理念は今日まで継承されている。








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