Ema Gaspar「きのせい」GALLERY X

名称:Ema Gaspar「きのせい」GALLERY X
会期:2025年11月14日(金)~2025年12月1日(月)
会場:GALLERY X
開館時間:11:00~21:00(最終日は18:00まで)
休館日:会期中無休
入場料:無料
住所:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコB1F
TEL:03-6712-7505
URL:GALLERY X

概要:
「きのせい」は、ポルトガル出身のアーティスト、Ema Gasparによる日本初の個展であり、絵画と陶器を中心とした新作群を発表する展覧会である。パステル調の柔らかな色彩と繊細な線描で描かれる彼女の世界は、夢と現実、自然と幻想の境界を曖昧にし、観る者を心地よい浮遊感へと導く。Emaの作品に登場するモチーフは、動物でも植物でもない“未知の存在”として生命を宿し、観る人それぞれの感情や記憶を喚起する。

本展では、絵画作品に加えて陶器11点を含む全作品が新作で構成されており、Emaが近年注力している立体表現の発展形を見ることができる。彼女は平面と立体の境界を超え、素材や形状を通じて「触れる夢」を可視化しており、展示空間全体がひとつの生態系のように構築されている。さらに、彼女が大切にしているワークショップ活動「Plant Drawing Club」も会期中の土日に4回開催され、観客がEmaの制作感覚に直接触れる機会が提供される。

また、展覧会の開催を記念し、Emaと親交のあるアーティストたちによる特別イベントも併催される。NYを拠点に活動するMei Semones、MONO NO AWAREの玉置周啓と加藤成順によるアコースティックユニット「MIZ」などが出演し、ライブ演奏とEmaによるライブドローイングが融合したパフォーマンスが行われる。音楽とアート、動と静が交錯するこのプログラムは、Emaの世界観をより多層的に体験できる試みである。

作家略歴:
Ema Gaspar(エマ・ガスパール)はポルトガル出身のアーティスト。ドリーミーで幻想的な世界観を特徴とし、パステルカラーを基調に、柔らかな筆致で自然や生命を抽象化した作品を制作している。NIKE、HYSTERIC GLAMOUR、Brain Deadなど世界的ブランドとのコラボレーションを通じて国際的な評価を獲得し、ファッションや音楽など他分野との親和性の高さでも知られる。近年は陶器や立体造形にも活動の幅を広げ、絵画とオブジェの境界を探る作品を発表している。

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