【企画展】「東近江の仏さま―受け継がれてきた地域の宝―」近江商人博物館·中路融人記念館

名称:【企画展】「東近江の仏さま―受け継がれてきた地域の宝―」近江商人博物館·中路融人記念館
会期:2025年11月1日(土)~2025年12月21日(日)
会場:近江商人博物館·中路融人記念館 3階特別展示室
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(11月3日・11月24日は開館)、11月4日(火)、11月5日(水)、11月25日(火)、11月26日(水)
入場料:大人800円(団体750円)、小・中学生400円(団体350円)
住所:〒529-1421 滋賀県東近江市五個荘竜田町583
TEL:0748-48-7101
URL:近江商人博物館·中路融人記念館

概要:
「東近江の仏さま―受け継がれてきた地域の宝―」は、東近江市市制20周年を記念して開催される特別企画展であり、市内に伝わる仏像を中心に、地域の信仰と文化の歴史を紐解く展覧会である。滋賀県内には378件の国宝・重要文化財指定の彫刻があり、その大部分を仏像・神像が占めるが、東近江市には重要文化財22件、県・市指定を含め計67件の仏像・神像が所在している(令和7年3月時点)。
本展では、これらの中から13体の仏像を選び出し、地域を代表する「仏さま」として展示する。平安から鎌倉、南北朝、江戸といった多様な時代の造形美を通じて、信仰と美術の融合がどのように育まれてきたかを明らかにする。展示される仏像の中には、秘仏として通常は非公開のものや、特定の時期にのみ御開帳される仏像も含まれており、まさに“奇跡の集結”といえる内容となっている。
それぞれの仏像は、地域の寺院や集落の信仰の中心として長年にわたり大切に守られてきた。木彫や漆箔、彩色などの技法の違いに加え、表情や衣文の流れ、姿勢に宿る精神性を通じて、地域の人々の祈りと美意識のあり方を感じ取ることができる。また、展示解説では、仏像の由来や修復の歴史、地域との関係性にも触れ、単なる美術品としてではなく「生きた信仰の証」としての仏像の意義を伝えている。
本展は、地域に根差した文化遺産の価値を再認識し、次世代へと継承していく契機となる企画である。長い年月を経ても人々の心の拠り所として息づく仏たちの姿は、東近江という土地の精神的基盤と文化的豊かさを象徴している。








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