企画展「吉川広家・経家の生きた時代」岩国徴古館

名称:企画展「吉川広家・経家の生きた時代」岩国徴古館
会期:2025年10月5日(日)~2025年12月14日(日)
会場:岩国徴古館
開館時間:9:00~17:00
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
入場料:無料
住所:〒741-0081 山口県岩国市横山2丁目7-19
TEL:0827-41-0452
URL:岩国徴古館

概要:
「吉川広家・経家の生きた時代」展は、岩国市と鳥取市の姉妹都市提携の契機となった「鳥取城の戦い」に焦点をあて、初代岩国領主・吉川広家の没後400年を記念して開催される特別企画展である。戦国から江戸初期にかけての激動の時代に生きた吉川広家と吉川経家、その二人を取り巻く歴史的背景を資料を通してたどり、武将として、また一族を率いた政治的指導者としての彼らの姿を再評価する。
吉川広家(1561–1625)は、毛利元就の孫にあたる名将であり、関ヶ原の戦いでは毛利家存続のため東軍に内応したことで知られる。その決断により毛利家は領地を減らしながらも改易を免れ、のちに岩国に移封され初代藩主となった。一方、吉川経家(1548–1581)は、鳥取城籠城戦で最後まで抗戦し、民を守るために自刃した武士として名高い。彼の忠義と悲劇的最期は、後世に至るまで語り継がれている。
本展では、彼らが生きた戦国末期から江戸初期にかけての時代を、書状・甲冑・軍配・古文書などの歴史資料を通して多角的に紹介する。とりわけ吉川家と毛利家の関係、山陰・山陽地域における政治的ネットワーク、そして鳥取城の戦いをめぐる戦略とその影響を具体的に示す貴重な史料が展示される。また、岩国藩形成の過程や、岩国城下町の礎を築いた広家の治政にも光をあて、彼が後世に残した文化的・社会的遺産を検証する内容となっている。
展示構成は、
一、戦国末期の中国地方と毛利家の動向
二、鳥取城の戦いと吉川経家の最期
三、関ヶ原の戦いと広家の決断
四、岩国藩の成立と治政
という流れで構成され、歴史的事件を通して人間としての吉川両名の思想や信義を読み解くことを目指す。岩国徴古館の蔵書・収蔵品に加え、県内外の寺社・資料館からの特別出品も予定され、学術的にも高い水準を誇る展示である。
作家略歴:
吉川広家(きっかわひろいえ)—永禄4年(1561)生まれ。毛利元就の孫、吉川元春の三男。関ヶ原の戦いに際して東軍に通じ、毛利家を改易から救った。慶長5年(1600)以降、岩国に拠点を移し、初代岩国領主として治政を行う。寛永2年(1625)没。
吉川経家(きっかわつねいえ)—天文17年(1548)生まれ。毛利氏家臣で、鳥取城主として羽柴秀吉軍と対峙。天正9年(1581)鳥取城籠城戦で自刃。忠義の士として後世に名を残す。




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