企画展「救い出された資料たち」高岡市立博物館

名称:企画展「救い出された資料たち」高岡市立博物館
会期:2025年11月22日(土)~2026年1月12日(月)
会場:高岡市立博物館
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝休日の場合は翌平日休館)、年末年始(12月29日~1月3日)
入場料:無料
住所:〒933-0044 富山県高岡市古城1-5
TEL:0766-20-1572
URL:高岡市立博物館
概要:
本展「救い出された資料たち」は、2024年に発生した令和6年能登半島地震によって被災した文化財や資料のうち、高岡市立博物館が中心となって行った「被災資料レスキュー活動」の成果を紹介する企画展である。災害によって損傷した地域文化遺産をいかにして救出・保存・修復していくかという課題に向き合い、現場での実践を通じて得られた経験や知見を共有することを目的としている。
展示では、実際に救出された歴史資料や古文書、仏像、絵図、民具などを公開し、それらがいかにして被災地から運び出され、保護されてきたのかを具体的に紹介する。また、救出後の処置方法や修復工程を記録した写真・映像も併せて展示し、文化財の「再生」に向けた専門家や地域住民の努力を可視化している。
さらに、震災直後の混乱の中でボランティアや文化財専門職員が連携し、被災地との協力体制を築いていった過程にも焦点を当てている。現場の泥の中から救い出された史料が、再び展示室で人々の前に姿を現すまでの道のりは、地域文化の resilience(回復力)そのものを象徴している。
本展は、単なる報告展示ではなく、災害と文化の関係、そして未来に文化をつなぐ責任を問い直す場でもある。文化財を「救う」という行為は、単なる物理的保全ではなく、地域の記憶や人々の心を守る営みであることを改めて伝える。








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